【国内MBA入試】小論文の対策方法! 書き方や勉強におすすめの本も紹介
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国内MBAの小論文では、どんな点が採点基準となっているのかわからずに、何をどのように勉強したらいいのか悩んでいる方が多いのではないかと思います。
そこで、本コラムでは「国内MBA入試で大学院が小論文で何を見ているのか?」「その大学院側が見ている点をクリアするには、どんな対策をすればいいのか?」「どんな本を読めばいいのか?」などについて詳しく説明していきます。
ぜひ、お読みいただき、国内MBA受験の小論文対策を効率的に進めていただければと思います。
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目次
国内MBA受験に必要な小論文とは?
小論文とは、論文ほどの分量はないが、短めの論文ということであり、自分の意見を述べる意見文です。
意見文とは、自分の主張を伝えるための文章のことです。
エッセイのように個人的な感想を述べるものでも、小説のようにストーリーや人物を描写するものでも、詩歌のように感情を歌いあげるものでもありません。
主観的感想や波乱万丈のストーリー、性格描写などは排除し、冷静な論理を積み上げ、自分の主張を展開する文章が小論文なのです。
小論文試験を実施する1つ目の目的は、伝達効率の高い文章を書く能力を確認するためです。
伝達効率が高い文章とは、自分の主張を効率よく読み手に伝達できる文章のことです。
一読して理解できる文章になっているかどうかということです。
一読して理解できる文章とは、筋道だった論理展開がなされており、話の流れに矛盾がないこと、すなわち論理的に書かれているものです。
この論理構築力を確認しようというのが小論文を課す1つ目の目的です。
2つ目の目的としては、すべての大学院が該当するわけではありませんが、日本語の文章理解力を確認するためです。
こちらは、日本語の長文を課題文として読んだ上で、問題に解答するタイプの小論文を出題する大学院が該当します。
大学入試の現代文の試験と同じく、長文の日本語を読んだ上で、「筆者の主張は何か?300字程度に要約しなさい」という文章の理解度を測る問題に解答する形式です。
このような出題によって、受験生の文章理解力を試そうとしているのです。
小論文で求められる経営学の知識レベルは?
小論文で求められる経営学の知識に関しては、大学院によって異なります。
経営学に関するアカデミックな知識が求められる大学院もあれば、時事的な経営学の知識があれば足りる大学院もあります。
前者に関しては、「エドワード・デシの内発的動機づけ理論」というアカデミックな知識を知らないと書けない問題が出題されています。
後者に関しては、「サブスクリプション」「DX」といった新聞やビジネス誌に頻繁に掲載される時事的なことが出題されています。
このように、大学院によって、まったく傾向が異なります。
大学院別に求められる経営学の知識の違いについて以下のサイトで詳しく説明していますので、参考になさってください。
参考:国内MBA入試の小論文対策 求められる経営学の知識レベルとは?
国内MBA入試で出題される小論文の問題例
国内MBA入試で出題される小論文の問題例として、アカデミックな問題を出題する大学院、時事的な問題を出題する大学院、長文の日本語を読んだ上で解答する大学院の3つのカテゴリーごとに問題例を説明します。
アカデミックな問題
まず、アカデミックな問題ですが、以下のような問題です。
- 取引コスト理論について説明し、取引コストが高い事例、低い事例をそれぞれ具体例をあげて説明しなさい。
- 期待理論と公平理論について、それぞれを説明しなさい。その上で、2つの理論の共通点と相違点を述べなさい。
- 組織変革について、変革型リーダーシップとシェアード・リーダーシップの2つを同時に用いることの有効性について説明しなさい。その際には、それぞれのリーダーシップ・スタイルの定義ついて言及すること。
時事的な問題
次に、時事的な問題ですが、以下のような問題です。
- サブスクリプションについて説明しなさい。その上で、サブスクリプションに成功している事例を複数あげ、それがなぜ成功しているのかについて、あなたの意見を述べなさい。
- 行き過ぎた長時間労働が、従業員や企業にもたらす問題には何があるのか。あなたの意見を述べなさい。
- 日本の労働生産性は主要先進国では最下位である。なぜ日本の労働生産性が低いのか。あなたの意見を多面的な視点で述べなさい。
長文の日本語を読んで解答する問題
最後が、長文の日本語を読んだ上で解答する問題ですが、以下のような問題です。
- (文章を読んだ上で)あなたは筆者の主張に同意できるか。あなたの考えを述べなさい。
- (文章を読んだ上で)下線部のビジネスモデルについて、その有効性を説明しなさい。単なる本文の要約ではなく、独自の事例を交えて説明すること。
小論文の対策方法は?
国内MBAの小論文に解答するには、2つのステップが必要になります。
経営学の知識をインプットする
第一のステップは、経営学の知識のインプットです。
先に説明した通り、国内MBAの小論文試験に解答するには、経営学の知識が必要になります。
大学院の応じて必要な知識レベルは異なりますが、最初に取り組むべきことは、経営学の知識のインプットです。
特に、アカデミックな知識が必要になる大学院を受験する場合は、経営学のアカデミックな基本書を暗記する必要があり、大学受験や国家資格試験のような暗記ベースの対策が必要になりますので、早い時期から学習を始める必要があります。
論理的な文章を書くトレーニングをする
第二のステップは、先に説明した伝達効率の高い文章を書くトレーニングをすることです。
経営学の知識のインプットが終わっていますので、その知識をもとに、論理的な文章を書く訓練を積む必要があります。
先に問題例として、「サブスクリプションについて説明しなさい。その上で、サブスクリプションに成功している事例を複数あげ、それがなぜ成功しているのかについて、あなたの意見を述べなさい。」を紹介しました。
この問題に関して、1000字で解答することを求められた場合、論理的に書く訓練を積んでいないと、読み手が一読して理解できる文章を書くことはできません。
そのため、書くトレーニングを積むのです。
ただ、この第2のステップは、自己評価ができないという難しさがあります。
上記の問題に1000字で解答したとしても、自身が作成した解答が論理的に整合性のある文章になっているかという点は、自己評価が難しいのです。
会社の先輩や同僚に見ていただくか、大学生の場合は教授に見ていただく必要が出てきます。
この第三者的な視点で評価してくれる人が欠かせませんが、評価してくれる人が、簡単に見つからないという点で苦労することになりますので、この点は注意なさってください。
小論文の書き方のポイントは?
小論文試験を実施する目的として、伝達効率の高い文章を書く能力を確認するためという点を説明しました。
では、伝達効率の高い文章とはどんな文章なのでしょうか?
それは以下の2点を満たす文章です。
- 読み手になるべく文章を読ませずに、それでいて必要な情報を伝達できる。
- 一読で内容を誤解なく理解してもらえる。
ここでは、上記を満たす伝達効率の高い文章を書くためのポイントを3つ説明します。
主張を最初に述べる
一つ目は、書出しで自分の主張(意見)を述べることです。
自分の主張とは、結論にあたる部分です。
なぜ、最初に自分の主張(結論)を述べる必要があるのかというと、読み手に自分が主張したいことを最初に伝達するためです。
自分が言いたいことを、最初に読み手に伝えておくことによって、読み手は書き手が以降の文章でどんなことを述べるのかを、ある程度予測することができるようになります。
受験小論文の世界では、これを「メンタルモデル」と呼んでいます。
主張を最初に明確にすると、読み手は以降の内容に関するメンタルモデルを築くことができるということです。
主張に対する根拠を提示する
小論文は、自分の意見を述べる意見文であるということは説明しましたが、意見を述べるということは、主張をするということになります。
主張をして、自分の主張が妥当であるということを読み手に納得してもらうためには、何が必要でしょうか。
それは、主張の根拠を示すことです。主張をするには、根拠がしっかりしていなければならないのです。
「~だ」の主張を支える「なぜ~をすべきか」の根拠が貧弱なら、読み手を納得させることはできません。
また、読み手に対する説得力を高めるためには、根拠は1つではなく、2つか3つは示した方がベターです。
提示する根拠の数が少ないと、読み手は皆さんが示した根拠に対して、「主張を支える力がない」と感じるか、根拠を十分にあげる能力がないと解釈されてしまうのです。
根拠を具体的に説明する
主張を根拠で支えることによって、読み手に対する説得力は増しますが、これだけでは不十分です。
根拠を具体的に説明する必要があるのです。
どうしてその根拠が成り立つのか、より具体的に説明することで、読み手は主張と根拠に対して、納得感を得られるのです。
以上の通り、伝達効率の高い文章を書くには、「主張」→「根拠」→「説明」という流れを作るようにすることがポイントになります。
小論文の対策におすすめの本
先ほど、国内MBAの小論文に解答するには、2つのステップが必要になるという点を説明しました。
第一のステップは、経営学の知識のインプット、第二のステップは、先に説明した伝達効率の高い文章を書くトレーニングをすることでした。
ここでは、このステップに応じたおススメ書籍を紹介します。
まず、第一のステップは、経営学の知識のインプットをするための書籍です。
国内MBA受験生の間で最も多く読まれている経営学の基本書として、以下を紹介します。
1冊で、経営学の幅広い分野を学ぶことができます。
また基本的な知識からアカデミックな知識まで網羅していますので、すべての国内MBAの小論文対策として利用できます。
- 伊丹敬之、加護野忠男 、2022、『ゼミナール経営学入門(新装版)』日本経済新聞出版
※出典:Amazon.co.jp
次に、伝達効率の高い文章を書くトレーニングをするための書籍を紹介します。
基本的な知識や論理的に書く力を身に付けるためには、以下がおススメです。
- 飯野一(2021)『国内MBA受験の小論文対策―基礎知識マスター編』中央経済社
※出典:Amazon.co.jp
長文の日本語を読んだ上で解答する課題文型小論文が出題される大学院を受験される方は、以下がおススメです。
課題文型小論文の問題のみ掲載された問題集となっています。
- 飯野一(2022)『国内MBA受験の小論文対策―実践的合格答案作成編』中央経済社
※出典:Amazon.co.jp
【大学院別】小論文の問題・解答例を見る方法は?
ここまで国内MBAの小論文の書き方のポイントや対策法に関して具体的に説明してきました。
ここでの説明をお読みいただいて、アガルートの小論文講座に興味を持たれた方がおりましたら、アガルートでは、以下の2つの小論文講座を開講しておりますので、ご利用いただければと思います。
一つ目は、小論文添削講座<基本編>です。
こちらは経営学の基礎知識を用いて、伝達効率の高い文章を書く訓練をします。
全11回の添削課題が付いておりまして、添削指導を受けることで、経営学の基本知識と伝達効率の高い文章作成能力を身に付けることができます。
二つ目は、小論文添削講座<大学院別対策編>です。
こちらは大学院ごとに過去問を収録しておりまして、過去問を解答することでご自身の実力を試す機会となっております。
テキストの冊子には、国内MBA大学院の小論文の過去問をほぼすべて掲載しておりますので、ご自身が受験する大学院の過去問も見ることができます。
自習用の問題集としても使えるようになっています。
こちらも6回の添削指導が付いておりますので、本試験前の模擬試験として、ご利用いただけるようになっております。
まとめ
国内MBAの小論文では、2つの点が求められています。
一つ目は、経営学の知識です。
二つ目は、伝達効率の高い文章を書く力です。
経営学の知識を習得するためにはインプット系の学習が必要になります。
伝達効率の高い文章を書くためにはアウトプット系の学習が必要になります。
本コラムで説明した方法を用いることで、効率的なインプット、そしてアウトプットが可能になります。
さっそく今日から小論文の学習に取り組んでください。皆様の合格を祈っております。
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