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国内MBAの面接対策! 質問内容や回答例・服装について解説

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国内MBAの面接って「何を質問されるの?」「どんな服装で行けばいいの?」「個人面接なの?集団面接なの?」「時間はどのくらいなの?」「圧迫面接があると聞いたけどホント?」「一度、面接で不合格になったけど、どんな対策が必要なの?」といった疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?

本コラムでは、国内MBA受験の面接に必要な情報をお届けします。皆さんの面接にお役に立てるとうれしいです。

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国内MBA入試における面接とは?実施する理由を解説

国内MBA入試で面接が実施される理由は、以下の4点です。

志望度を確かめるため

一つ目は、本気で志望しているかという「志望度」を確かめるためです。

志望度に関しては、本気で国内MBAを志望しているかという志望動機、そして数ある国内MBAの中で、どうして○○大学のMBAを志望したのかという学校選択理由の2つが重要となります。

この志望度は、受験生から大学院側へのラブレターです。

男性が女性に告白する時、女性が男性に告白する時、どちらの場合にしても、「あなたしかいない。あなたを愛しています」という気持ちがなければ、告白は成功しません。

国内MBAの面接も同様です。

「貴校以外のMBAは考えられない。貴校だけしか考えていない」ということが大学院側に伝わるならば、合格の可能性は高まるのです。

大学院と学生の相性を確かめるため

二つ目は、他の学生と順応してやっていけるかという「相性」を確かめるためです。

面接は受験生と大学院を結ぶお見合いの場です。

お見合いでは、生涯を一緒に過ごすパートナーを探しますが、国内MBAの面接では、実際に会って感じた印象から「一緒に学びたい」と思う学生を探します。

お見合いも国内MBAの面接も「理想の人のイメージ」を頭に描きながら話が進められます。

そのため、面接官にあなたが共に学んでいる姿を想像させるのが重要となります。

コミュニケーション能力を確かめるため

三つ目は、コミュニケーション能力を確かめるためです。

国内MBAの面接では、短時間に言いたいことが伝えられる人間だと優秀だと判断されます。

何を言いたいのかわからない話を長々する方は不合格になる可能性が高まります。

では、このようなコミュニケーション能力を身に付ければいいのでしょうか。

それは、最初に結論を述べて、その後に、根拠、具体的な説明に入る論理的な話し方を身に付けることです。

他者への貢献意識があるか確かめるため

四つ目は、自分中心ではなく「貢献」という意識があるかを確かめるためです。

国内MBAの授業はグループワークやディスカッションが中心です。

グループのメンバーの中には、苦手な分野があったり、実務経験が短かったりするなど、グループワークやディスカッションへ参加できない方も中にはいます。

そういった方にも気を配り、面倒を見るような姿勢が重要となります。

グループメンバーへの思いやりという意味での他者への貢献意欲があるかどうかを面接では見られているのです。

国内MBA入試の面接で質問される内容は?

国内MBAの面接で質問されている質問を筆者なりに分析すると、以下の6つのカテゴリーに分けられます。

  • ① 国内MBAの志望動機に関する質問

質問のされ方としては、「志望動機を話してください」という形となります。

  • ② 志望校に関する質問

質問のされ方としては、「どうして〇〇大学のMBAを志望したのですか」という形になります。

  • ③ 国内MBA修了後のキャリア計画に関する質問

質問のされ方としては、「修了後のキャリア計画をお話しください」という形が一般的ですが、場合によっては、「修了後のキャリア計画を、短期・中期・長期に分けてお話しください」という形もあります。

  • ④ 受験生の所属企業・業界に関する質問

「自社・業界の現状」「自社・業界の将来的な予測」など受験生が勤務する会社や所属業界について質問されます。

具体的には、「業界の成長率はどのくらいか」「業界における代替品の脅威はどうか」「御社の〇〇事業が低迷している原因は何か」などがあります。

  • ⑤ 受験生個人に関する質問

個人の経歴や実績、英語力や数学力などのスキルに関して質問されます。

例えば、「転職をしているが、その理由は何」「自身のキャリアの中で最も苦労した経験は何」「最もリーダーシップを発揮した経験は何」「英語力が低いが、どう克服するつもり」などがあります。

  • ⑥ 研究テーマに関する質問

「研究テーマ設定の背景」「研究をすることの意義」などが質問されます。

例えば、「どうして、このテーマを設定したの」「この研究をして、仕事にどう活かせるの」「あなたの研究の新規性は何」「あなたの研究における仮説を話して」などがあります。

国内MBA入試の面接対策方法

以下では、面接対策について、①知識、②思考力、③価値観という3点から説明します。

経営学の基礎知識を学ぶ

まず知識です。先に面接で質問されることとして、「国内MBAの志望動機に関する質問」「志望校に関する質問」「国内MBA修了後のキャリア計画に関する質問」「受験生の所属企業・業界に関する質問」をあげましたが、これらに回答するには、経営学の知識が必要になります。

経営戦略、マーケティング、組織・人材、アカウンティングなどの知識がなければ、自社の問題点、自社が属する業界の状況などは説明できません。

また、志望動機を話すにも、経営学の基本的な知識がなければ、MBAで学ぶ意義を話すことはできません。

そういう意味で、まずは経営学の基本的な知識を持つことが必要になります。

思考力を高める

次が思考力です。先に面接の目的として、「コミュニケーション能力」を確かめるという点があることを指摘しました。

このコミュニケーション能力というのが別の言い方をすると、思考力になります。

高い思考力がある人は、高いコミュニケーション能力を持ちます。

この思考力を高めるには、以下の2つの力を強化する必要があります。

  • 観察力:
    気になって目に止まったことで自分が知らないことは、自分で調査や観察すします。調査や観察の習慣が備わっていると、考える上で必要となる「ファクト」が増えることにつながります。
  • 洞察力(インサイト):
    ファクトが増えると自分なりの考えを作りやすくなります。結果として、考えや結論に「独自の考えや切り口・視点」が含まれてくるようになるのです。
    上記を身に付けるためには、日々の時事的なトピックを自分で調査や観察する習慣を付けることです。

新聞を読む、ビジネス誌を読むなどの手段で調査や観察する習慣をつけてください。

強い信念や価値観を持つ

最後が、価値観です。

先に面接の目的として、「本気で志望しているかという志望度」を確かめるという点があることを指摘しました。

このなぜMBAを志望するのか、という点は、その人の価値観や信念が影響します。

絶対に譲れない強い価値観や信念を持っていることは志望度に影響します。

例えば、「自社は年功序列の風土が根付いており、心理的安全性が低く、自由に自分の意見が言えない状況にあるが、その状況を自分は変革したい」という強い信念を持っていたとします。

そして、この実現のために、経営学の知識を学びたく思い国内MBAを志望したという場合には、強い信念に裏付けられた志望動機になっていて、説得力を持ちます。

このような強い信念や譲れない価値観を持つことが重要です。

強い信念や価値観は、面接において大きな武器になります。

ただ、こちらは短期間に持つことができるものではありませんので、日々の業務の中で、自分が譲れない価値観や大切にしたい信念を培っていくように意識しながら仕事をしてください。

国内MBA入試の面接に関するよくある質問

面接の服装は何がいい?

服装は大多数の方がスーツを着用しています。

男性はネクタイをしている方が多いです。とはいえ、決まりはありませんので、ご自身の好みの服装で面接に臨んでください。

会社員の方は、大多数がスーツですが、自営業で社長をしている方には、Tシャツを着ていたり(最近では秋入試実施時点では暑いため)、ストライプのスーツを着ていたり、革ジャンを着ている方もいます。

こういった独自の服装でも合格していますので、あまり服装は気にしなくていいかと思います。

面接は何分間?面接官は何人?

国内MBA入試の面接は、個人面接で、面接官は2~3名です。

受験生1名に対して、面接官が2~3名という形になります。

時間は、15分~30分です。

面接の自己紹介では何を話せばいい?

面接で自己紹介をしてくださいと言われた場合は、これまでのキャリアを話して、その上で、MBAの志望動機を話すといいです。

自己紹介と言っても、趣味や休日の過ごし方を話すといったことは求められていません。

逆質問はすべき?

国内MBAの面接では、「何か聞きたいことはありますか」と最後に言われる場合があります。

この場合は、素直に聞きたいことを質問してください。

その国内MBA入試に合格した場合は、実際に入学することになります。

入学するとなると、2年間の学費、2年間の仕事以外の時間の多くを国内MBAでの勉強や研究に費やすことになります。

経済的なコストだけでなく、時間的なコストを考えると、相当なコスト負担になります。

このような大きなコスト負担を伴う国内MBA進学ですから、ご自身が納得した上で進学すべきです。

その意味で、実際、ご自身が質問したいことを聞いてみるといいと思います。

特に、転職や起業が目的で進学する方は、転職した人の割合や転職先について詳しく聞くべきですし、起業する学生の比率や起業後の状況などについても聞くべきです。

仮に、「何か聞きたいことはありますか」と言われなかったとしても、ご自身が聞きたいことは積極的に質問しましょう。

国内MBAは、入学した後に、「想定していたのと違う」という人がいます。

また、「修了したのに何も変わらなかった」という方もいます。

そういったことが起きないように、面接で聞いておきたいことは聞くようにしてください。

圧迫面接はされる?

圧迫面接は全員に対してしているわけではありませんが、実際に圧迫系の面接をされた受験生も多くいます。

一昔前までは、「君の人生はつまらない」とか「君みたいな人は当校にはふさわしくない」というようなことを平気で言う大学院もありました。

このように圧力をかけるような言葉を発するような圧迫ではなく、ノーリアクション系という無言の圧迫をする大学院もありました。

何を答えても、「へー」「・・・(何も反応しない)」という形の圧迫面接です。

ただ、このような圧迫面接は、近年のコンプライアンス重視の風潮の浸透に伴い減少しています。このような面接はパワハラに該当してしまうのです。

そこで、近年行われている圧迫に代わる面接スタイルが「ディープ・ダイブ」という手法です。

ディープ・ダイブとは、受験生が発言したことに対して、どんどん深堀りしていき、その受験生が経験した「エピソード」を聞き出す面接手法のことです。

エピソードを聞くということは、単なる意見表明ではなく、「ファクト」を聞いていることになり、そこにはウソや捏造は入り組む余地はないのです。

「エピソード」を質問し聞き出す面接とは、以下のようなものです。

まずは「チーム運営でうまくいった時のご自身の経験をお話しください」と質問してきます。

これならば、意見表明ではなく、自身が経験したファクトとしてのエピソードを話さざるを得ません。

とはいえ、ウソをついたり捏造したりすることも可能です。

それを見破るために、どんどん深掘りするためにディープ・ダイブをしてきます。

つまり、「その時に、チーム内で問題が起きましたか」「どう解決しましたか」「チーム内の役割分担はどう決定したのですか」「上司には相談したことはありましたか」など質問を次々に繰り出してくるのです。

この質問に瞬時に的確に回答できなければ、ウソや捏造の可能性もあると考えるのです。

近年は、従来型の圧迫面接に代わって、ディープ・ダイブを用いる大学院が増えています。

国内MBAの面接に落ちた!失敗した時にすべきことは?

面接で不合格になった場合の対策について説明します。

先の説明で面接対策として、①知識、②思考力、③価値観が必要と述べました。

面接に落ちたということは、この3つのうち、どれかの対策が不十分であったということです。

上記3つの中で、③価値観は先に説明しましたが、短期間で身に付くものではありません。

日々の業務の中で、自分が譲れない価値観や大切にしたい信念を培っていくように意識しながら仕事していくしか方法はありません。

この3点目の価値観の欠如から不合格になった場合は、少し長い期間かけて再受験の準備をなさってください。

1つ目の知識、2つ目の思考力の欠如が原因で不合格になった場合は、短期間での対策が可能です。

こちらは知識、思考力を身に付けるための推薦書をご紹介します。

以下をお読みいただければ、国内MBAの面接を突破できる知識や思考力が身に付きます。

思考力に関しては、この本を読んだ上で、仕事で日々その思考力を使うようにしてください。

本で学んだ思考力を日々の仕事で実践することで、国内MBAの面接に耐えうる思考力に到達します。

  • 知識を身に付けるための書籍

伊丹敬之、加護野忠男 (2022)『ゼミナール経営学入門(新装版)』日本経済新聞出版

※出典:Amazon.co.jp

  • 思考力を身に付けるための書籍

齋藤嘉則(2010)『新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術』ダイヤモンド社

※出典:Amazon.co.jp

以上をお読みいただき、知識、思考力を強化した上で、面接に挑戦なさってください。

大学院別の質問内容や回答例を見る方法

国内MBAの面接に関して、さまざまな説明をしてきましたが、実際の面接では、どんなことが質問されるのかについて詳細を知りたいと思われた方も多いと思います。

そんな方に向けて、アガルートの面接対策講座のテキストには、大学院別に「どんなことが質問され、どう回答したのか」について、過去のアガルート受講生が提出してくれたレポートをもとにした面接再現が掲載されています。

このテキストを使って、講師が合格のポイントについて講義しています。

青学、慶應、一橋、早稲田などの人気校は数多くの面接再現が掲載されています。

あまり情報が出回ることがない九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻や横浜国立大学大学院国際社会科学府経営学専攻も、数は少ないですが掲載されています。

これから面接を控える方にとっては、有意義な情報満載の講座となっておりますので、よろしければご検討いただければと思います。

まとめ

国内MBAの面接での質問は、6つのカテゴリーに分けられます。

  • 国内MBAの志望動機に関する質問
  • 志望校に関する質問
  • 国内MBA修了後のキャリア計画に関する質問
  • 受験生の所属企業・業界に関する質問
  • 受験生個人に関する質問
  • 研究テーマに関する質問

上記の質問を通して、以下の4点を確認しようとしています。

  • 本気で志望しているかという「志望度」
  • 他の学生と順応してやっていけるかという「相性」
  • コミュニケーション能力
  • 自分中心ではなく「貢献」という意識があるか

対策としては、①知識、②思考力、③価値観の3点から行ってください。

皆さんの合格を祈っています。

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この記事の著者 飯野 一 講師

この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

飯野講師の紹介はこちら

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