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MBA受験は独学で合格できる? 独学におすすめの本や受験対策方法も解説

MBA試験・勉強法

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本コラムでは、国内MBA受験を独学で行おうと考えている方、独学か予備校利用か迷っている方、そして独学で受験したが不合格になった方を対象に、独学のメリット、デメリットを紹介します。

また、すでに独学で受験対策を開始しているが、独学に限界を感じている方には、予備校利用のメリットをお伝えいたします。

ぜひ、最後までお読みください。

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MBA受験は独学で合格できる?

国内MBAは独学で合格することができます。

実際、難関校と言われている大学院でも50%くらいは独学で合格しています。

国内MBA入試では、研究計画書と呼ばれる出願書類を事前に提出します。

この研究計画書が合格する上ではかなり重要となるのですが、この書類は過去にMBA以外の修士課程(例えば、心理学研究科、経済学研究科など)を修了している方は、研究の仕方を知っていますので、独学でも作成可能です。

また、小論文の試験に関しても、日ごろからビジネス書を読み込んでいる方などは、知識も十分に持っていて独学でも対応可能です。

以上、国内MBAは十分に独学で合格できる試験だと言えます。

【試験科目別】独学での受験対策方法

では、独学でどのように対策するかを以下の科目ごとに説明します。

1. 志望理由書

事前提出書類として、志望理由書が課されている大学院は多くあります。

志望理由書の書き方のポイントは、将来のキャリアゴールと現状の自分のギャップを示し、そのギャップを埋めるためには国内MBAで学ぶ必要があるというロジックを構築することです。

例えば、将来のキャリアゴールを、現在の所属企業のトップマネジメントになるとした場合を例に説明します。

まずは、このキャリアゴールを達成するために、現在の自分に欠けている点を洗い出します。

その欠けている点を国内MBAでの学びによって埋めることができるかどうかを考えるのです。

その結果、埋めることができるとなれば、それが国内MBAへの志望動機になります。

キャリアゴールを起点に、自分に欠けている点、それを埋める手段としての国内MBAの有効性を示すことができればそれで志望理由書は完成します。

2. 研究計画書

まずは国内MBAで学ぶ経営学について全体像を理解します。

国内MBAでは、経営戦略、マーケティング、消費者行動論、組織論、組織行動学、アカウンティング、生産管理、ファイナンス、イノベーションなどについて学びますが、これらの中から、自分が研究したい分野を特定します。

分野の特定ができたら、その分野の専門書を読みます。

専門書ですので、一般的なビジネス書ではなく、学術的な視点から書かれた専門書を読みます。

専門書を読むことによって、その分野の既存研究に関する知識の整理ができます。

その上で、専門書の巻末に掲載されている参考文献リストをもとに、原書の学術論文を探して読みます。

学術論文を探す手段としては、国会図書館に行くことをおすすめします。

学術論文を入手し読み込みができると、いよいよ自分の研究テーマ設定に移行します。

既存の研究では行われていない研究分野を特定して、そこを研究テーマとして設定します。

すなわち、自分なりの新規性を持った研究テーマを提示するのです。

ここまでできたら研究計画書の執筆に着手します。研究テーマの提示をして、既存の研究を紹介した上で、既存の研究では未解決な点を指摘します。

そして、自身の研究がその未解決の課題に挑戦することを示すのです。

その上で、研究のアプローチ法、データの収集先、分析方法を提示できれば、研究計画書は完成です。

3. 小論文

国内MBAの小論文の傾向は2つに分類できます。

一つ目は、経営学に関する知識を問う問題です。事例としては、「オープンイノベーションの定義を述べなさい。その上で、事例を2つあげて説明しなさい。(字数1000字程度)」という問題があります。

このような経営学の知識をもとに論述する問題は、知識を頭に入れておく必要があります。

対策法としては、経営学の基本書を読んで、経営学の用語について暗記しておくことです。

また、事例に関しては、最新の事例を知っておいた方がいいので、ビジネス誌や経済新聞を読んで、暗記しておくことをおすすめします。

二つ目は、長文の文章を読んだ上で解答するタイプの問題です。

文章を理解する力や論理的な思考力を備えているかを確かめるための問題です。

例えば、「本文の内容を300字で要約しなさい」「(問題文中に下線部を引いた箇所があり)下線部の筆者の主張に賛成か反対か、あなたの立場を明らかにした上で、その理由を筆者の考えを引用しながら説明しなさい。((数1000字程度)」があります。

対策法としては、国内MBA入試の小論文対策問題集が市販されていますので、それを活用することをおススメします。

4. 面接

国内MBAの面接は、受験生1名に対して、教授が2~3名で行われます。

時間は15~20分くらいです。質問される内容は、志望理由書、研究計画書で書いたことです。

例えば、以下のような質問です。

  • どうしてMBAに進学するのか?
  • どうして〇〇大学なのか?
  • 研究テーマの内容と背景について
  • 研究の進め方について
  • 現在の仕事内容について
  • MBA修了後のキャリア計画について

上記のように、志望理由書、研究計画書で書いたことが質問されますので、出願書類がしっかり書けていれば特に対策は必要ないです。

5. 英語

英語の筆記試験が実施されている国内MBAは、一橋大学大学院経営管理研究科(経営分析プログラム)のみです。

同校の過去問を見ると、大学受験の長文読解問題と同様の形式です。出題されている文章が経営学、経済学です。

対策法としては、ハーバード・ビジネス・レビューを原書で読むことです。

もしくは、海外のMBAで使用されている経営学の基本書を原書のまま読むことです。

これは経営学の勉強と英語の勉強を兼ねたトレーニングができおススメです。

筆記試験ではなく、TOEICやTOEFLのスコア提出を必須としている国内MBAもあります。

例えば、九州大学大学院経済学府、京都大学経営管理大学院、大阪大学大学院経済学研究科経営学専攻があります。

こちらは市販のTOEIC、TOEFL対策の問題集を用いて対策してください。

MBA受験の独学におすすめの本

国内MBA受験を独学で対策する場合の推薦図書を2冊紹介します。

1冊目は、経営学の知識を得るための本です。

※出典:Amazon.co.jp

本書は1冊で経営学の知識を身に付けることができる本です。

経営戦略、組織論、組織行動論、コーポレート・ガバナンス、日本的経営といった経営学の知識を学ぼうとすると、何冊も本を読まなければならないといった問題に直面しますが、本書は1冊でこれらの知識を得ることができます。

国内MBA受験のバイブルと言われる本です。

2冊目は、研究計画書作成に役立つ本です。

※出典:Amazon.co.jp

本書は、経営学の研究をするためのテーマ設定、研究の方法について説明した本です。

研究の方法論に関する本は、他にも多くが出版されておりますが、その多くが心理学であったり、経済学などを題材に研究の進め方を説明したものです。

そんな中で、本書は経営学(特に組織人材)を題材として研究の方法論を説明していますので、国内MBA受験生が研究計画書を作成する場合に最適な参考書となる本です。

MBAの入試対策を独学でするメリット

独学で国内MBA受験対策をするメリットは、コストがかからないことです。

国内MBA受験予備校の費用は比較的高額になっていますので、そのコストがかからないという点は大きなメリットとなります。

現代ではSNSが発達し多くの情報をインターネットで入手可能です。本コラムもそうですし、YouTubeの動画もあります。また在校生が発信するブログなども見られます。

その上、国内MBA受験に関する本も多く出版されています。こういった情報だけで国内MBA策をする方も多くいますので、コスト面を重視する方は独学で挑戦するという選択は間違っていません。

MBAの入試対策を独学でするデメリット

研究計画書や小論文を第三者視点で評価してもらえない

独学で国内MBA受験対策をするデメリットの一つ目は、第三者的な視点が欠如するため、自己流の評価基準で判断せざるを得ない点です。

国内MBA受験は、小論文や研究計画書といった自分で評価ができないものが受験に課されています。

国家資格や大学入試のようなマークシート形式の試験であれば、唯一の正解が存在しますので、自分の解答が正解か不正解かは自分で判断できます。

一方、小論文や研究計画書は、自分で評価や採点ができません。

論理性や研究テーマの妥当性などが、専門家の視点からの評価が重要になります。

独学で準備をするという場合、この専門家による第三者的な視点からのチェックがないことになりますので、この点がデメリットになります。

経営学の学習や研究計画書の作成などに時間がかかる

二つ目は、時間がかかることです。

経営学を基礎から独学で学ぶとなると、先ほど紹介した本を読めばいいのですが、腹落ちするまで理解するには、何度も読み返す必要があり、それには相当な時間がかかります。

研究計画書作成におけるテーマ設定や研究方法論の習得に関しても同じです。

先ほどの本を読めば理解はできますが、すでに修士課程を修了している(例えば、心理系、経済学系)方であれば、先ほど紹介した本を読めばすぐに研究に関して理解できると思いますが、研究素人の場合は、そんなに簡単には腹落ちするレベルの理解はできません。

この時間がかかるという点もデメリットだと言えます。

国内MBAの受験対策ならアガルートがおすすめ

上記を読まれて、独学ではなく、予備校を利用することを考えようと思われた方は、ぜひアガルートの国内MBA受験対策講座をご利用ください。

アガルートの講座を受講されますと、「経営学の基礎講座」という講座があります。

この講座では、経営学の幅広い基礎知識(経営戦略、マーケティング、消費者行動論、組織論、組織行動学、アカウンティング、生産管理、イノベーション)をわかりやすい講義動画を見るだけでマスターできるようになっています。

「出願書類・研究計画書の書き方講座」では、研究テーマの設定の仕方、研究のアプローチ法をわかりやすく説明しています。

また本講座のテキストには、過去の合格者の研究計画書の実例が数多く掲載されています。

講座を受講して、ご自身で志望理由書や研究計画書を作成した場合は、オンラインで無制限に添削指導を受けることができます。

「面接対策講座」では、面接のポイントの解説から、過去の合格者の面接再現まで紹介しています。

過去の合格者が面接でどのようなことを質問され、どのような回答をしたのかがすべてテキストに収録されています。

その上、講師とオンラインで模擬面接を行う機会も設けられています。

このようにアガルートの国内MBA受験対策講座の受講は、大きなメリットがありますので、ぜひご検討ください。

まとめ

国内MBA受験は独学で対策は可能です。独学で対策するメリットはコストがかからないことです。

ただ、独学では、①第三者的な視点が欠如する、②時間がかかる、という二つデメリットが存在します。

そこで国内MBA受験予備校を利用することが合格するための一つの近道となるのです。

アガルートの国内MBA受験対策講座は、すべてオンラインで完結し、「経営学の基礎講座」「出願書類・研究計画書の書き方講座」「面接対策講座」という形ですべての範囲を網羅する講座を用意しています。

ぜひ、皆様のご利用をお待ちしております。

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この記事の著者 飯野 一 講師

この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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