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【行政書士試験】行政法で暗記は重要? 覚え方&勉強法を解説!

勉強法

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行政書士試験合格を目指している人の中には、「行政法を得意にしたい」「行政法の勉強法やテキストを知りたい」という人もいるでしょう。

行政法は暗記の効果が出やすい科目です。

テキストと過去問を繰り返し知識を定着させれば、そのぶんしっかり得点に結びつきます。

また、行政法は「300点満点中112点」と、行政書士試験の科目の中でもっとも大きなウェイトを占めています。

「合格できるかどうかは行政法にかかっている」といっても過言ではないでしょう。

当コラムでは、行政書士試験の行政法について、暗記の仕方や勉強法を解説します。

おすすめのテキスト・問題集も紹介しているため、行政法を得意にしたい人はぜひご覧ください。

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行政書士試験の【行政法】とは

行政書士試験の「行政法」とは、行政に関する規則や法令をまとめたものです。

「行政法」という名の法律が存在するわけではありません。

例えば、行政に関する法律であれば「行政事件訴訟法」や「産業廃棄物処理法」、政令なら「食品衛生法施行令」など、さまざまなものがあります。

そのうち、行政書士試験で出題される分野は以下の4つです。

分野

概要

行政法総論

行政法全体に共通する基本的な法理論

行政手続法

前もって行う「権利保護」の手続

について定めた法律

行政救済法

行政不服審査法

行政庁が行った処分について

行政庁自身に不服を申立てるための法律

行政事件訴訟法

行政庁が行った処分について

裁判所に救済を求めるための法律

国家賠償法

公務員の行為によって受けた損害を

救済するための法律

地方自治法

地方自治体の組織や運営といった

「地方自治制度」に関する法律

「国民同士のかかわり」に適用される民法とは異なり、行政の組織や活動そのものについてや、行政の行いによって権利利益を損害された国民を救済するための法律を定めています。

なお、以下は令和5年度に行われた行政書士試験の出題数と配点です。

分野

5肢択一式の出題数

(配点)

多肢選択式の出題数

(配点)

記述式の出題数

(配点)

行政法総論

3問(12点)

1問(8点)

行政手続法

3問(12点)

行政救済法

行政不服審査法

3問(12点)

行政事件訴訟法

3問(12点)

1問(8点)

1問(20点)

国家賠償法

2問(8点)

地方自治法

3問(12点)

行政法総合

2問(8点)

合計

19問(76点)

2問(16点)

1問(20点)

22問(112点)

行政法の特徴は、なんといっても「全60問中22問」という出題数です。

つまり行政法を極めれば、「全体の3分の1が取れる」ということです。

苦手にしてしまうと合格が難しくなりますが、得意科目にできればそのぶん楽に闘えるでしょう。

暗記は重要?覚え方は?

行政法の勉強で重要なことのひとつは「暗記」です。

行政法で出題される問題のうち、地方自治法以外はそれほど難しくなく、暗記で充分対応できるためです。

例えば民法であれば、事例にあてはめて考えなければ解けない問題が多く、暗記しただけではなかなか得点に結びつきません。

しかし行政法は覚えさえすれば正解できる問題も多く出題されるため、合格に近づくためには積極的に暗記し解ける問題を増やすことが必要です。

覚え方は、とにかくテキストや過去問を繰り返すことです。

「暗記するぞ」と身構えて勉強するというよりは、「テキストを読み過去問を解く」というオーソドックスな勉強法を何度も繰り返すことが暗記につながります。

間違えた問題には印をつけ、その都度テキストに戻ったり条文を確認したりする作業を継続することで、自然と知識は定着していくでしょう。

行政法の勉強法のポイント3つ

行政法を勉強する際は、以下のポイントを意識することが重要です。

  1. とにかく過去問を繰り返す
  2. 条文・判例の知識をつける
  3. 記述式で問われることを想定して勉強する

それぞれ解説します。

1.とにかく過去問を繰り返す

とにかく過去問を繰り返しましょう。

行政法に限ったことではありませんが、「覚えられない」「知識がなかなか定着しない」と悩んでいる人の多くは、単純に過去問学習が不足しています。

1度や2度解いただけで自分の知識にできる人はほとんどいません。

「本試験までに過去問をどれだけ回転できるか」が重要であることを覚えておきましょう。

ただし、毎回すべての問題を解く必要はありません。

すでに自分の知識として定着し、100%正解できる問題や優先度の低い問題などは、そう何度も解かなくてもよいでしょう。

「間違った問題に印をつけ、自信をもって正解できるまで解く」というプロセスを繰り返していけば、徐々に力がついていくはずです。

2.条文・判例の知識をつける

条文・判例の知識をつけましょう。

分野によっては、条文知識や判例知識が問われる問題が出題されるためです。

例えば「行政手続法」は条文知識がよく問われるため、手続きの流れとセットで押さえておく必要があります。

また、「行政救済法」では条文知識に加え、判例知識も問われます。

特に国家賠償法は、全6条と少ない条文数で構成されている法律です。

そのぶん判例の知識が問われやすく、中でも第1・2条が頻出する傾向にあるため、しっかりチェックしておきましょう。

第一条 国又は公共団体の公権力の行使に当る公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によつて違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる。
②前項の場合において、公務員に故意又は重大な過失があつたときは、国又は公共団体は、その公務員に対して求償権を有する。

第二条 道路、河川その他の公の営造物の設置又は管理に瑕疵があつたために他人に損害を生じたときは、国又は公共団体は、これを賠償する責に任ずる。
②前項の場合において、他に損害の原因について責に任ずべき者があるときは、国又は公共団体は、これに対して求償権を有する。

引用:国家賠償法第一条・第二条|e-Gov法令検索

なお、条文・判例を勉強する際は、ただ読むのではなくテキストや過去問と紐づけながら読み込むことをおすすめします。

そうすることで具体的にイメージしやすくなり、記憶に残りやすくなります。

3.記述式で問われることを想定して勉強する

5肢択一式を勉強している時も、記述式で問われることを想定しながら勉強するようにしましょう。

記述式は、択一式の知識がなければ解けないようになっているためです。

択一式の問題を解きながら「記述式で問われたらどのように書くか」ということをシミュレーションしておくと、記述式の勉強を始めた時にスムーズに進められます。

なお、記述式の本格的な勉強は、知識が定着してきてからで問題ありません。

択一式が進んでいないうちから対策を始めても、「何を問われているのか」「何をどのように書けばよいのか」がわからない可能性が高いためです。

やる気を失ってしまうおそれもあるため、択一式の勉強が進み、ある程度力がついてから取り組んだほうがよいでしょう。

行政書士試験【行政法】対策におすすめのテキスト

行政書士試験用のテキストや問題集は数多く存在します。

その中でも、行政法対策におすすめのものを紹介します。

以下のとおりです。

  • 国家試験受験のためのよくわかる行政法(自由国民社)
  • 行政書士 しっかりわかる講義生中継 行政法(TAC出版)
  • 2024年版 出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(東京リーガルマインド)

それぞれの特徴や、おすすめしたいポイントを紹介します。

国家試験受験のためのよくわかる行政法(自由国民社)

※出典:Amazon.co.jp

国家試験受験のためのよくわかる行政法(自由国民社)」は、行政法の基礎から応用までしっかり学べるテキストです。

上級者はもちろん、初学者でもイメージしやすいよう具体的な例を用いてわかりやすく解説されています。

また、行政書士試験だけでなく公務員試験で出題された問題も収録されているため、さまざまな問題に触れられます。

ポイントが絞られており、短期間で行政法の基礎を身につけられる点も魅力です。

「行政法を基礎から学びたい」「行政法の知識を深めたい」人におすすめの一冊です。

行政書士 しっかりわかる講義生中継 行政法(TAC出版)

※出典:Amazon.co.jp

行政書士 しっかりわかる講義生中継 行政法(TAC出版)」は、TAC人気講師の講義を再現したテキストです。

行政法が苦手な人でもわかりやすいよう、要点を押さえ理解するための工夫がされています。

重要判例・条文をかみくだいて解説されている点もうれしいポイントです。

なお、こちらは2022年11月に発行された第2版ですが、2024年11月には第3版の発売も決定しています。

「行政法に関する疑問を解消したい」「きちんと理解したい」と思っている人におすすめです。

2024年版 出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(東京リーガルマインド)

※出典:Amazon.co.jp

2024年版 出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(東京リーガルマインド)」は、記述式問題と多肢選択式問題に特化した問題集です。

解答するためのヒントが散りばめられており、無理なく解答のためのテクニックが身につきます。

直前期に繰り返すことで、「書く力」を底上げできるでしょう。

「解説がわかりやすい」「説明が丁寧」など、購入者からは解説について高評価を得ています。

「記述式・多肢選択式が苦手」「記述式・多肢選択式を得点源にしたい」人におすすめです。

関連コラム:行政書士試験は独学でも合格は可能!2つのポイントと正しい勉強法とは

まとめ

行政書士試験の「行政法」について、暗記の方法や勉強法、おすすめのテキストを紹介しました。

最後にコラムをまとめます。

  • 行政法とは、行政に関する規則や法令をまとめたものであり、行政書士試験では「行政法総論」をはじめ、「行政手続法」や「行政救済法」、「国家賠償法」が出題される
  • 行政法は暗記で対応できる科目であり、テキストと過去問の繰り返しが暗記につながる
  • 行政法では、過去問の繰り返しや条文・判例学習、普段から記述式を意識して勉強することが重要

行政法は、行政書士試験の科目の中でもっとも大きなウェイトを占める科目です。

しかし難易度はそこまで高くないため、特別なことをしなくても充分問題を解けるレベルまで引き上げられます。

自力での対応が難しければ、独学ではなく通信講座がおすすめです。

アガルートでは、自分に合ったカリキュラムで合格を目指せます。

行政法を得意にしたいなら、ぜひ受講を検討してみてください。

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