ぶっちゃけ行政書士の年収は?稼げる?おいしい?
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行政書士に興味をもっている人の中には、「ぶっちゃけ行政書士って稼げるの?」「行政書士はおいしい仕事だと聞いたけど、ぶっちゃけどうなの?」など、実際に稼げるのかどうかについて気になっている人もいるのではないでしょうか。
行政書士は稼げる仕事ではありますが、働き方によって得られる収入が異なるため、一概に「稼げる」とも「稼げない」ともいえません。
当コラムでは、行政書士がぶっちゃけ稼げるのかどうかや年収について解説します。
稼げる行政書士になる方法についても解説しているため、行政書士に興味がある人はぜひ参考にしてください。
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目次
ぶっちゃけ稼げる?行政書士の平均年収とは
行政書士はぶっちゃけ稼げるのでしょうか。
また、平均年収はいくらくらいなのでしょうか。
ここでは、行政書士が稼げるのかどうかや、行政書士の平均年収について解説します。
行政書士は稼げる?
行政書士は、一概に「稼げる」とも「稼げない」ともいえません。
行政書士と一口にいってもさまざまで、働き方によって得られる収入が異なるためです。
例えば、自分で事務所を構えるのではなくほかの事務所で勤務する「雇われ行政書士」であれば、給料が月収で決まっていることが多く思うように稼げない可能性が高いでしょう。
しかし独立して自分で事務所を構えれば、はじめは安定しなくてもやり方次第では稼げます。
実際、年収500万円、1,000万円と稼いでいる行政書士も多く存在します。
行政書士の平均年収
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、行政書士の平均年収は551.4万円です。
参考:行政書士 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
ただし行政書士の収入には個人差があるため、「行政書士になれば必ずそのくらい稼げる」というわけではありません。
例えば年収200万円の人もいれば、1,000万円を超えている人もいます。
また、行政書士一本で生計を立てている人や副業で取り組んでいる人など働き方もさまざまです。
そのためひとつの目安にはなりますが、あまり参考にはならないかもしれません。
実際に独立して成功した場合はどの程度稼げるのか、ひとつ例を見てみましょう。
・メインとする業務:建設業許可申請(1件あたりの報酬額平均値:12万458円) ・月の依頼数:4件 12万458円×4件=48万1,832円 48万1,832円×12か月=578万1,984円 |
参考:令和2年度報酬額統計調査の結果(令和3年1月実施)|日本行政書士会連合会
建設業許可申請(個人・新規・知事)を月4件受注すれば、上記で紹介した平均年収を突破します。
もちろん上記は極端な例であり、実際はコンスタントに依頼を取っていくことは困難です。
しかし、積極的に営業し続け地道に人脈を築いていけば、近い状態まで持っていくことも不可能ではないでしょう。
ぶっちゃけ、行政書士はおいしい?
行政書士は「おいしい資格」と言われることもあります。
なぜ「おいしい」のでしょうか。
ここでは、行政書士がおいしいと言われる理由について解説します。
行政書士資格が「おいしい」と言われる理由
行政書士資格が「おいしい」と言われる理由は以下のとおりです。
- 独立しやすい
- 挑戦しやすい資格である
- やりがいを感じられる仕事である
- やり方次第で儲かる
それぞれ解説します。
独立しやすい
「おいしい」と言われる理由のひとつは、独立のしやすさです。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」でも、行政書士のうち開業しフリーランスとして働いている人は85.2%とのデータが出ています。
参考:行政書士 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
パソコンやプリンター、電話などの設備があれば事務所として成り立つため、自宅での開業が可能な点もおいしいポイントといえるでしょう。
ほかの事務所に勤める場合は当然その事務所のやり方やルール、就業時間に合わせて働く必要がありますが、自分で事務所を立ち上げた場合は自分の好きなように仕事ができます。
もちろん事務所の運営は簡単なことではなく責任も重いですが、人間関係や合わないやり方に対するストレスは感じずに済むでしょう。
挑戦しやすい資格である
法律系国家資格の中では、挑戦しやすい資格である点もおいしいと言われる理由としてあげられます。
行政書士試験には受験資格がなく、学歴や年齢、国籍に関係なく誰でも挑戦できるためです。
例えば中卒、高卒でも問題なく受験でき、実際に高卒で行政書士になった人もいます。
試験では法律の知識が問われるものの、法律知識ゼロの状態からスタートしても十分対応可能です。
やり方次第では高収入も狙えるため、人生逆転できる可能性があるといえるでしょう。
関連コラム:行政書士とはどんな仕事をする人?資格取得のメリットはある?
やりがいを感じられる仕事である
やりがいを感じられる点も、おいしいと言われるポイントのひとつです。
相続や離婚、官公署への申請など、素人ではどうすればよいのかわからないことを専門家に相談したいと思っている人はたくさんいます。
そして行政書士には、困っている人を自分の知識で救うことが可能です。
「先生に相談してよかった」「ありがとう」といった感謝の言葉をもらうことも多いため、「行政書士になってよかった」と思える瞬間を多く体験できるでしょう。
やり方次第で儲かる
やり方次第で儲かる点も、行政書士がおいしいと言われる理由のひとつでしょう。
前章でも解説したとおり、行政書士はやり方次第で大きく稼げる仕事です。
あまり多く稼いでいない行政書士もいる一方で、10人に1人程度の割合で年収1,000万円を突破している人もいます。
とはいえ簡単に稼げるものではなく、行政書士として稼いでいくためにはコツが必要です。
稼げる行政書士になる方法については、このあと詳しく解説します。
稼げる行政書士になる方法
稼げる行政書士になるための方法は以下の5つです。
- 独立する
- 儲かっている行政書士をロールモデルにする
- ネットでの集客に力を入れる
- 単価の高い仕事をする
- 他士業とのつながりを作る
それぞれ解説します。
独立する
稼げる行政書士になる方法のひとつは、独立することです。
やり方にもよりますが、前述のとおりどこかに雇われるよりも独立のほうが大きく稼げるチャンスがあるためです。
例えばほかの事務所で雇われ行政書士として働く場合、安定して給料はもらえますが年収1,000万円やそれ以上といった稼ぎ方は難しいでしょう。
また、独立し自分で事務所を運営することで「自分で稼ぐ」という意識が強くなり、責任をもって仕事に取り組めるようになる点も独立開業のメリットです。
軌道に乗るまでが大変ですが、努力や工夫が必要である分、行政書士として経営者としての成長もできる働き方といえるでしょう。
儲かっている行政書士をロールモデルにする
儲かっている行政書士をロールモデルにすることもおすすめです。
行政書士にかぎらず、どのようなビジネスにもあてはまることですが、実際に儲かっている人のやり方をまねてみることがもっとも近道であるためです。
はじめからすべて自己流にしてしまうと失敗する可能性が高くなるため、はじめは誰かのまねから始めてみて、徐々に自分のやり方を確立していくとよいでしょう。
そのためには、まずロールモデルにできる行政書士をピックアップし、「なぜその行政書士は儲かっているのか」「儲かるためにどのような工夫をしているのか」などを徹底的に分析する必要があります。
儲かっている行政書士には、必ず儲けるための秘訣があるはずです。
交流会や行政書士会の行事に積極的に顔を出し、先輩たちとのつながりを作っておくことも重要です。
とにかく先輩たちから多くを学び、自分が儲かるための糧にしていきましょう。
ネットでの集客に力を入れる
ネットでの集客に力を入れることも重要です。
ネットでの集客といえばホームページやSNSなどがありますが、最低でもホームページは開設しましょう。
ホームページは士業の世界でも「あって当たり前」になりつつあり、近年では行政書士専門のホームぺージ作成などのサービスも提供されています。
デメリットはホームページ開設や維持に費用がかかること程度であるため、独立開業するなら作らない理由はありません。
ホームページ開設で注意すべきことは以下のとおりです。
- 見やすさ・わかりやすさはどうか
- 行政書士の人となりがわかるか
- どのような分野に特化しているかがわかるか
- 料金設定は明確か
見やすさやわかりやすさは非常に重要です。
細かい文字で専門用語がびっしり書いてあるようなものではなく、法律の知識がまったくない人が読んでも理解できる内容にすることがポイントです。
また、顔写真や経歴を載せ、「どのような行政書士が対応してくれるのか」が一目でわかるようにしておくと、ホームページを訪れた人が安心して依頼できます。
そのほか、専門分野や料金設定も明確に記載するようにしましょう。
依頼をこなして実績が増えてきたら、実績もホームページ上で公開すると説得力が増します。
ホームページが完成したらX(旧Twitter)やInstagramなどのSNSと連携させたりターゲット層に向けたブログを掲載したりして、有益な情報を発信していくと徐々にファンがついていくでしょう。
単価の高い仕事をする
単価の高い仕事を選んで受けることも稼ぐためには必要です。
「単価が高ければよい」というわけではありませんが、単価の低い仕事ばかり受注しているとその分件数をこなさなければならなくなり、疲弊してしまいます。
単価の高い仕事には、例えば以下のようなものがあります。
業務 | 報酬額の平均値 |
開発行為許可申請(第29条) | 62万565円 |
採取計画認可申請 | 76万7,773円 |
一般貸切旅客自動車運送事業経営許可申請(貸切バス) | 53万422円 |
第二種金融商品取引業登録申請 | 115万5,000円 |
産業廃棄物処分業許可申請(最終処分) | 134万6,464円 |
参考:令和2年度報酬額統計調査の結果(令和3年1月実施)|日本行政書士会連合会
このように、平均値で100万円を超える案件も存在します。
ただし単価が高いということは、その分難易度が高かったり手間や労力がかかったりするということです。
中には完了までに数年かかるものもあるため、開業後すぐに取り扱うことは難しいでしょう。
単価だけでなく、難易度やどの程度時間がかかるのかも視野に入れて検討する必要があります。
他士業とのつながりを作る
弁護士や司法書士、税理士など、他士業とのつながりを作っておくことをおすすめします。
他士業とつながることで、お互いに連携し合えるためです。
例えば司法書士とのつながりがあれば、相続業務を受注した時に行政書士が行えない「相続登記」だけを司法書士に外注できます。
逆に司法書士からは、司法書士が行えない「農地法の許可申請」や「古物商許可申請」などの相談を受けることも珍しくありません。
他士業とのつながりを大切にしておくことで、思わぬところから仕事が舞い込む可能性があります。
まとめ
行政書士の年収について解説しました。
最後にこのコラムの要点をまとめます。
- 行政書士は独立開業であれば大きく稼げる可能性があるが、雇われ行政書士だと稼ぎにくい可能性が高い
- 厚生労働省の調査では、行政書士の平均年収は551.4万円という結果が出ている
- 行政書士は独立しやすい、挑戦しやすいといった理由から「おいしい」と言われる
- 稼げる行政書士になるためには、「独立する」「儲かっている行政書士をロールモデルにする」などの方法がある
行政書士はぶっちゃけ魅力的な仕事です。
誰でも挑戦できるため、興味がある人は勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
とはいえ決して簡単な試験ではないため、正しい方法で勉強しないと合格は難しいでしょう。
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