行政書士開業で後悔・失敗する原因6つ!後悔しないためにすべきこととは
更新日:
本ページにはプロモーションが含まれていることがあります
「行政書士として開業したいけど、後悔しないか心配」
「廃業が怖くて開業への一歩が踏み出せない」
行政書士を目指している人の中には、このような不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
たしかに、準備不足や資金不足などが原因で、失敗・後悔する結果になってしまうケースがあることは事実です。
しかし「失敗・後悔しないためにすべきこと」を実践すれば、失敗・後悔する可能性は減らせます。
当コラムでは、行政書士の開業で失敗・廃業してしまう原因や後悔しないためにすべきことを解説します。
コラムを最後まで読み、ぜひ開業に対する不安を取り除きましょう。
行政書士試験合格を
目指している方へ
- 自分に合う教材を見つけたい
- 無料で試験勉強をはじめてみたい
- 行政書士試験に合格している人の共通点や特徴を知りたい
アガルートの行政書士試験講座を無料体験
してみませんか?
約13時間分の民法総則&個人情報保護の講義が20日間見放題!
実際に勉強できる!行政書士試験対策のフルカラーテキスト
合格者の勉強法が満載の合格体験記!
オンライン演習サービスTOKERUKUNを体験!
行政書士試験のテクニック解説動画で、必勝勉強法がわかる!
令和6年度行政書士試験全問!講師による解説講義+解説テキスト付き
1分で簡単!無料!
目次
行政書士開業で失敗・廃業してしまう原因6つ
行政書士として開業しても、失敗・廃業する人は少なくありません。
日本行政書士会連合会発行の「月刊日本行政」によると、令和6年1月中の新規登録者は188人であるのに対し、廃業者は139人です。
ひと月で、全登録者数5万1,996人のうち0.2%の行政書士が廃業しています。
「ひと月で0.2%」という数字が多いのか少ないのかは感じ方にもよるでしょう。
しかし1年間で約3%、3年間で約10%と考えるとどうでしょうか。
行政書士開業で失敗・廃業してしまう原因はいくつかあります。
ここでは、行政書士が失敗・廃業してしまう以下6つの原因について解説します。
- 準備不足
- 勉強不足
- 実務経験の不足
- 資金不足
- 「経営者」という自覚がない
- 無理をして体を壊してしまう
1.準備不足
行政書士開業で失敗・廃業してしまう原因として考えられることは準備不足です。
「準備」とは、これから行政書士事務所を経営していくための準備です。
パソコンやプリンターなどを用意し、ただ「仕事ができる環境を整えた」というだけでは足りません。
以下のことを検討したり、実行したりすることも必要です。
- 集客方法
- 専門分野
- 他士業とのつながり
- ホームページの開設
- 挨拶状の送付
中でも特に重要なことは集客です。
満足に集客できず、廃業を選択せざるを得なくなる行政書士は少なくありません。
「資格が取れた勢いで開業した」「細かいことはとりあえず開業してから考える」というような、行き当たりばったりなやり方ではすぐに廃業してしまいます。
開業すればすぐに依頼が来るようになると思っている人もいますが、事務所を立ち上げても依頼は舞い込みません。
自宅開業でホームページすらない場合、認知すらされない可能性が高いです。
士業専門のホームページ制作サービスなどを活用し、早めに作成しましょう。
開業後早い段階で案件を獲得できるよう、開業前から入念に準備しておく必要があるでしょう。
2.勉強不足
勉強不足も、行政書士の開業で失敗・廃業してしまう原因のひとつです。
行政書士試験と実務の内容がかけ離れていることもあり、行政書士の業務を把握できていない人は少なくありません。
とりあえず「行政書士です」と名乗っても、「自分に何ができるのか」が明確にわかっていないため、自分の業務についてしっかりと説明できないこともあります。
できる行政書士かそうでないかは、少し話せばわかります。
悩みを抱えて行政書士に相談する人は、「行政書士に相談する」という選択肢にたどり着くまでに、ある程度勉強している可能性が高いです。
相談の時点で、中途半端な行政書士よりも知識を持っていることもあります。
質問に対して的確な答えが返ってこなかったり、明らかにわかっていないとわかる反応を返されれば、誰もその行政書士に依頼しようとは思わないでしょう。
また、行政書士業務についてきちんと勉強していないために、他士業の領域に踏み込んでしまい、ペナルティを受けてしまうケースもあります。
3.実務経験の不足
実務経験の不足も失敗・廃業の原因になるでしょう。
ほかの行政書士事務所での補助者経験などがない状態で開業した場合、どうしても実務経験は不足します。
「開業したはいいけど、これから何をすればよいのか、何ができるのかまったくわからない」という人もいるでしょう。
そこから努力し実務経験を積めればよいですが、いつまで経っても成長しない人もいます。
たしかに、同じ許可申請でも申請する市区町村が変わればルールも変わり、さらには担当者によって対応が異なることも珍しくありません。
しかし、一度指摘を受けたことはメモしておき、同じ指摘は受けないようにする努力は必要です。
でなければ何度も役所に足を運んだり顧客のもとを訪れたりしなければならず、ひとつの申請に余計な時間がかかります。
結果的に件数をこなせなくなり、「働いても働いていても稼げない」という状況におちいってしまいます。
4.資金不足
資金不足におちいり、廃業を余儀なくされることも珍しくありません。
行政書士は自宅の一室を事務所にできるうえ、パソコンやプリンター、電話などがあれば開業が可能であるため、他業種に比べ低資金で始めやすい仕事です。
そのため、「簡単に開業できる」と甘く考えている人がいます。
中には資金ゼロで開業してしまう人や、ある程度資金を用意していても予想以上に出費がかさんだり、想定していたよりも稼げない時期が長引いたりなどで資金不足におちいるケースも少なくありません。
開業するなら、半年間は収入がなくてもやっていける生活費と運転資金を用意しておくべきでしょう。
自力で用意できそうになければ、融資を受けることもひとつです。
ただし多くの場合、経営が立ち行かなくなってからでは融資は受けられません。
そのため融資を受けるなら、開業前に段取りする必要があります。
また、返済に行き詰まることがないよう、余裕のある返済スケジュールを立てなければなりません。
5.「経営者」という自覚がない
経営者であるという自覚が不足しているために、失敗・廃業に追い込まれるケースもあります。
行政書士になることだけを目標にしていると見落としがちですが、開業する=経営者として事務所を運営していくということです。
経営者になると、以下のようなことが発生します。
- 自分で考え、自分で動く必要がある
- すべての責任を自分で負わなければならない
- 仕事を取れなければ収入0円もあり得る
- 従業員を雇う場合は、毎月決まった日に決まった金額支払う必要がある
特に、脱サラして行政書士になった人は要注意です。
毎日出勤さえしていれば毎月決まった収入を得られる、ミスをしても会社が守ってくれることが当たり前というような、会社員時代の感覚のまま過ごしていてはうまくいかないでしょう。
中には会社員時代の感覚が抜けず、結局また会社員に戻ってしまった人もいます。
6.無理をして体を壊してしまう
無理をして体を壊してしまい、失敗・廃業せざるを得なくなるパターンもあります。
個人事業主は会社員とは違い、仕事しようと思えばいくらでもできてしまうためです。
特に自宅事務所の場合はどこにも出勤する必要がなく、土日や深夜でも仕事ができる環境であるため、オーバーワークになりやすい傾向にあります。
また、すでに仕事が手一杯でも、「依頼を断れば二度と仕事が来ないかもしれない」という恐怖から、際限なく依頼を受けてしまいがちです。
仕事があることは良いことですが、体を壊してしまっては元も子もありません。
最低でも月に1日は休むなど自分でルールを決め、できるだけ無理をしないで済む体制をつくる必要があるでしょう。
廃業以外の行政書士開業で後悔すること3つ
廃業まではいかなくても、開業してから「しておけばよかった」と後悔する可能性もあります。
行政書士の開業で後悔することは以下の3つです。
- 実務経験を積んでおくべきだった
- 人脈づくりの重要さに気づいた
- ビジネスマナーを学んでおくべきだった
それぞれ解説します。
実務経験を積んでおくべきだった
「実務経験を積んでから開業すればよかった」と後悔する人は少なくありません。
行政書士試験に合格したからといって、すぐに実務がこなせるわけではないためです。
行政書士試験の試験科目には、民法や会社法といった実務に関連する分野もあります。
しかし、申請書や図面の書き方といった実務の方法を学ぶわけではありません。
そのため試験合格後に実務経験0で開業した場合、右も左もわからない状態でスタートすることとなります。
先輩行政書士や役所の職員などにわからないことをどんどん聞き、自分の知識にしていける人であれば、それでもなんとかなっていくでしょう。
しかし、中には相談の電話が入ってもまともに対応できず自信をなくしてしまったり、「仕事はほしいけど電話が鳴るのが怖い」といった状態になってしまったりする人もいます。
注意点は、実務経験を積みたいからとほかの事務所に就職しても、受け身では勉強にならない可能性がある点です。
「補助者として実務を行うこと」と「事務所の所長として実務を行うこと」は別物であるためです。
補助者であれば、ミスをしても所長がフォローしてくれます。
しかし、自ら所長として実務を行うようになると、すべて自分で責任を取らなければなりません。
補助者として所長の下で働くことに慣れてしまうと、開業後なかなか経営者のマインドになれず、うまくいかないことがあります。
開業を検討しているなら、補助者である時も自分で責任を負う気持ちで取り組み、受け身にならない意識をもつことが重要でしょう。
人脈作りの重要さに気づいた
開業してから人脈作りの重要さに気づき、積極的に人脈を広げてこなかったことを後悔するパターンもあります。
開業して間もないころは仕事がなく、身内や知人などの依頼からスタートするケースが多いためです。
開業するまでに人脈を広げておけば、はじめからスムーズに依頼を受けられる可能性があります。
しかし人脈0の状態では、自力で依頼を獲得していくしかありません。
人脈を広げるなら、開業前から異業種交流会や懇親会などに参加したり、SNSを活用してさまざまな人とつながったりといった取り組みが必要です。
そうすると、思わぬところから依頼が来ることがあります。
また、司法書士や税理士といった他士業と交流しておくことも重要です。
行政書士だけでは完結しない案件もあるためです。
例えば相続の依頼を受けた場合、相続関係説明図や遺産分割協議書の作成であれば行政書士にも行えますが、相続登記はできません。
ワンストップで依頼を完結させるには、司法書士との連携が必須です。
反対に、司法書士とつながりを持っておくことで、許認可申請が必要な顧客を司法書士から紹介してもらえることもあります。
ビジネスマナーを学んでおくべきだった
開業前にビジネスマナーを学んでおくべきだったと後悔する人もいます。
会社であれば名刺の渡し方やクライアントに対する言葉遣い、ビジネス文章の書き方などを教えてもらえます。
しかし行政書士として開業した場合、誰も教えてくれません。
特に、年齢を重ねてから行政書士になった人は「行政書士」という立場もあって他人に聞きづらく、「今さら誰にも聞けない」という状況におちいりやすい傾向にあります。
中にはメールの返信や電話の折り返しをしない人、名刺の渡し方すら知らない、そもそも作っていないという人もいます。
このような人は問題外です。
ビジネスマナーは一朝一夕で身につくものではありません。
開業したあとのことを見越して、セミナーを受講したり秘書検定の勉強をしたりなど、早いうちから学んでおいたほうがよいでしょう。
行政書士開業で失敗・後悔しないためにしておくべきこと3つ
開業で失敗・後悔しないためには、どうすればよいのでしょうか。
行政書士として開業後、失敗・後悔しないためにしておくべきことは以下の3つです。
- 将来的に専門分野をもてるようにする
- WEB集客に力を入れる
- 常に学び続ける
それぞれ解説します。
将来的に専門分野をもてるようにする
専門分野をもつことを目標に、準備をしていきましょう。
特定の分野に特化することで、顧客からの信用を得られやすくなるためです。
また、あちこち手を広げなくて済むため、業務を効率よく行えるようにもなります。
入った依頼はすべてこなすというスタンスでいれば、たしかに間口は広がるかもしれません。
はじめは仕事を選り好みしている余裕がないため何でも屋にならざるを得ませんが、広範囲な行政書士の業務すべてをカバーすることは至難の業です。
結局すべてが中途半端になってしまい、特に強みのない行政書士になってしまう可能性もあります。
さまざまな依頼をこなしていると、地域のニーズや自分の得意分野が徐々に見えてきます。
どのような分野が求められているのか、自分にはどのような業務が向いているのかを考えながら、専門とする分野を見定めていきましょう。
WEB集客に力を入れる
開業に失敗・後悔しないためには、WEB集客に力を入れることも重要です。
「悩みや解決したい問題があるけれど、誰に相談すればよいのかわからない」という時、多くの人がネットで検索するためです。
その結果「行政書士に相談するとよい」とわかれば、そのまま行政書士を検索するでしょう。
しかしホームページを持たない行政書士は、土俵にすら上がれません。
現在でも、ホームページを持たずSNSもしていないという行政書士はいます。
しかし、WEBによる集客を一切行っていないにもかかわらず安定して稼げているケースは、すでに固定客がついており、常に仕事が舞い込んでくる仕組みができていると考えられます。
これから開業し、長く行政書士として活躍していくためには、WEB集客は欠かせません。
特に行政書士事務所のホームページの開設は必須であると思っておいたほうがよいでしょう。
常に学び続ける
常に学び続ける姿勢も、失敗・後悔しないためには大切です。
法律や制度は、目まぐるしく変化していくものであるためです。
許認可申請なども、数年後にはルールが変わっている場合があるため、勉強してひととおり身についたと思っても常にアンテナを張っておく必要があります。
大きな変化についていけないと、顧客に不利益を与えてしまうこともあるため注意しなければなりません。
例えば、令和6年4月1日から相続登記が義務化されました。
正当な理由なく期限内に登記を行わなかった場合、10万円以下の過料が科されます。
相続に関する相談を受けた際、法改正があったことを知らずに「相続登記は義務ではないのでしなくても大丈夫ですよ」などと言ってしまうと、顧客に損害を与えてしまいます。
せっかく築いてきた信用も失ってしまうでしょう。
成功している行政書士は、稼げるようになっても立ち止まることなく常に学び続けています。
そして学んだことを実践しています。
学び続ける姿勢こそが、成功へのカギであるといえるでしょう。
まとめ
行政書士の開業で失敗・後悔する原因や、後悔しないためにすべきことについて解説しました。
最後にこのコラムの要点をまとめます。
- 行政書士の開業で失敗・廃業してしまう原因には、準備不足や勉強不足、資金不足などがある
- 「開業してから後悔すること」には、実務経験や人脈づくり、ビジネスマナーを学んでおくべきだったという意見がある
- 行政書士の開業で失敗・後悔しないためには、将来的に専門分野をもつことやWEB集客に力を入れること、学ぶ姿勢を持ち続けることなどがあげられる
成功できるか失敗するかは、実際に開業してみないとわかりません。
しかし「どうすれば成功するか、失敗しないか」をよく考え、コラムの中で紹介した「失敗・後悔しないためにしておくべきこと」を実践すれば、失敗や後悔の可能性を減らせるのではないでしょうか。
開業にあたって実務に不安がある場合は、アガルートの実務・開業講座がおすすめです。
実務の最前線で活躍中の講師陣による有意義な講義で、開業への不安を自信に変えていきましょう。
関連コラム:行政書士とはどんな仕事をする人?資格取得のメリットはある?
行政書士試験の合格を
目指している方へ
- 行政書士試験に合格できるか不安
- 合格率が高い講座を受けたい
- 勉強時間も費用も抑えたい
アガルートの行政書士試験講座を
無料体験してみませんか?
豊富な合格実績!令和5年度のアガルート受講生の合格率56.11%!全国平均の4.01倍!
追加購入不要!これだけで合格できるカリキュラム
充実のサポート体制だから安心
全額返金など合格特典付き!
3月31日までの申込で10%OFF!
※2025年合格目標
約13時間分の民法総則&個人情報保護の講義が20日間見放題!
実際に勉強できる!行政書士試験対策のフルカラーテキスト
合格者の勉強法が満載の合格体験記!
オンライン演習サービスTOKERUKUNを体験!
行政書士試験のテクニック解説動画で、必勝勉強法がわかる!
令和6年度行政書士試験全問!講師による解説講義+解説テキスト付き
1分で簡単!無料