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行政書士試験は独学でも合格は可能!2つのポイントと正しい勉強法とは

勉強法

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「行政書士試験に挑戦したいけど、独学でも合格できるの?」

「独学で勉強すると、どれくらいの勉強時間が必要?」

このようにお悩みの方はいないでしょうか。

行政書士試験の受験を考えた時、大きく分けて2つの方法があります。

予備校や通信講座を活用する方法と、独学で学習を進める方法です。

しかし、難関試験である行政書士試験を、独学で突破できるのか不安に思う方も多いでしょう。

当コラムでは、行政書士試験に独学で合格する方法と、独学で挑戦する際のメリット・デメリットを解説します。

行政書士試験の合格を目指す方にとって有益なコンテンツが詰まっているため、ぜひご覧ください。

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行政書士は独学で取得できる?

結論からいうと、行政書士試験に独学で合格することは可能です。

合格にはどのくらいの学力が必要か、学力を高めるためにはどれくらいの勉強時間を確保すべきかなど、自分で合格への道筋を考えて計画を立てられれば、独学での合格が見えてくるでしょう。

ただし、そうはいっても行政書士試験は難関試験です。

行政書士試験を主催する一般財団法人行政書士試験研究センターが各年度ごとの合格率を公表しているため、直近3年間の合格率を確認してみましょう。

資料によると、令和3年度の合格率は11.18%、令和4年度の合格率は12.13%、令和5年度の合格率は13.98%と、約10%で推移していることがわかります。

年度 合格率
令和5年度 13.98%
令和4年度 12.13%
令和3年度 11.18%
令和2年度 10.72%
令和元年度 11.48%
平成30年度 12.70%
平成29年度 15.72%
平成28年度 9.95%
平成27年度 13.12%
平成26年度 8.27%

参考:一般財団法人 行政書士試験研究センター

年々合格率がやや高まる傾向をみせていますが、それでも合格率が低いことに変わりはありません。

行政書士試験を独学で突破するためには、綿密な計画と継続的な努力が不可欠になります。

独学で行政書士試験に合格するにはどれくらいかかる?

独学での勉強を検討する際の懸念点に、「どれくらい勉強すれば合格ラインに届くのか?」という点があります。

結論からいうと、予備校や通信講座を使う場合は600時間以上、独学の場合は800〜1000時間以上の勉強時間がかかるでしょう。

まず、行政書士試験の問題は、法令科目と基礎知識の2つに大別されます。

大学で法学を専攻していた方や、公務員試験を受験していた方は、法律初学者の方よりも短い勉強時間で合格ラインまで達することができるでしょう。

法律初学者の方が独学で行政書士試験に合格することも、決して不可能なことではありません。

ただし、プライベートの時間や家族との時間を削って勉強しなければならない可能性が高いです。

予備校や通信講座は、生徒を試験に合格させるためのプロフェッショナル集団です。

行政書士試験の頻出論点や、逆にそれほど重要ではない論点など、学習分野にメリハリをつけ、効率よく学習を進めることができます。

独学で学習する際でも、重点的に学習すべき分野はある程度わかるでしょう。

しかし、予備校や通信講座の講師陣が持っているノウハウには、届かないことが多々あります。

効率的に学習を進めるためには、予備校や通信講座などを活用するのが無難といえるでしょう。

独学でするべき正しい勉強法

では、行政書士試験に独学で合格するためにはどのように勉強を進めていけばよいのでしょうか?

おおまかに6つのステップに分けて勉強法を紹介します。

テキストをざっと読む

まず、市販の行政書士試験用のテキストをざっと読みましょう。

ポイントは、一言一句理解しようとしないことです。

一回読むだけですべてを理解しようとすると、テキストを読むのに膨大な時間がかかってしまいます。

テキストを読むことは重要ですが、繰り返し読むことで知識は定着します。

たとえるなら、絵画で重ね塗りをしていくようなイメージです。

繰り返しテキストを読む(=塗る)ことで、知識の抜け(=白い部分)を無くしていくことが大切です。

法律初学者の方であれば、最初のうちは何が書かれているかもわからない状態が続くでしょう。

しかし、わからないなりにテキストを通読することで、学力の土台が作られていきます。

難しいところは飛ばしながらでも構いません。

まずはテキストをざっと読むことをおすすめします。

問題を解いてみる

テキストを読んだら、問題を解いてみましょう。

解く問題は、頻出度が高く、難易度の低い問題で構いません。

頻出度が低く、難易度が高い問題に学習初期に取り組むと、挫折してしまう可能性が非常に高いです。

そもそも、行政書士試験は300点中180点取ることで合格が可能です。

落としてはいけない基本問題をきっちり得点することで、理論上は合格できます。

つまり、学習初期から基本問題に取り組み、問題の形式や解き方を知っておくことが非常に重要だといえます。

一回目に問題を解く時は、おそらく思うように得点できないでしょう。

しかし、学習初期の演習の目的はあくまで問題に慣れること。

得点できなかったとしても、落ち込まずにどんどん問題を解き続けることが大切です。

知識の再インプット

一通り問題を解き終わったら、知識の再インプットをします。

演習で間違えた問題を、なぜ間違えたのか、勘違いして覚えていなかったかなど、原因を探りながら復習しましょう。

最初に読んだテキストと照らし合わせながら復習すると、より効率的です。

時間に余裕のある人は、判例集を読みながら再インプットしてみましょう。

裁判の流れや事件の経緯も含めて頭に入るため、知識が抜けにくくなります。

問題集を繰り返し演習する

知識の再インプットも済んだら、ひたすら問題集を繰り返し演習しましょう。

ポイントは、問題集を何冊も用意しないことです。

1冊の問題集だけを繰り返し演習していると、「この問題集に載っていない範囲が出題されるんじゃないか?」と不安になってきますよね。

しかし、ぐっと我慢し、手元の問題集を完璧に仕上げることが大切です。

問題集を新しく購入するとしても、1冊追加する程度にとどめておきましょう。

2冊以上問題集を追加しても、手が回らず、結局すべての問題集を中途半端に終わらせてしまう可能性が高いです。

もちろん、演習していて間違えた問題は、テキストや問題集の回答を駆使して知識の再インプットに努めましょう。

基礎知識もおろそかにしない

行政書士試験は、法令科目さえ解ければ合格できると思われがちですが、実は基礎知識も問われます。

正式には「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」という科目名で出題され、時事問題や文章理解など、行政書士として業務を行ううえで必要な知識が出題されます。

基礎知識の怖いところは、足切りが存在する点です。

法令科目にも足切りはありますが、そもそも法令科目で足切りされていては合格点に達することも難しいため、それほど意識する必要はありません。

しかし、基礎知識で足切りを食らったがために、合格点には達していたものの不合格になってしまう方がときどきいらっしゃいます。

基礎知識は14問出題され、6問正解すれば足切りを免れます。

最低限、足切りを防ぐために市販のテキストなどを読み込んでおく必要があるでしょう。

直前期には模試の活用を

行政書士試験を受験する時、本試験の2か月前からの期間を直前期といいます。

直前期には、模試を活用しましょう。

独学の方でも、市販の模試を購入したり、予備校の公開模試に参加したりすることで、本番さながらの緊張感の中で問題演習を行うことができます。

また、模試で最も気をつけるべき点は、時間配分です。

自宅で模試演習を行う場合でも、本番と同じように時間を計ることをおすすめします。

合格する実力は十分な方が、時間が足りないという焦りによって合格を逃してしまうことも多いです。

基礎知識の文章理解は20分で解ききる、法令科目の記述問題は45分でまとめきるなど、具体的に各分野にかける時間を設定して模試に臨むと、予想に反して時間がかかった分野がわかりやすくなるでしょう。

独学で行政書士合格を目指すメリット・デメリット

では、独学で行政書士合格を目指すメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

さまざまな観点からメリット・デメリットを紹介します。

メリット

独学で行政書士合格を目指すメリットは、2つあります。

順番に確認していきましょう。

費用を節約できる

独学で行政書士合格を目指すメリット1つ目は、費用を節約できることです。

予備校や通信講座を利用すると、当然ですが受講料がかかります。

かかる料金は各社によって異なりますが、おおよそ50,000〜200,000円が受講料の相場です。

独学で学習を進める場合、かかる費用はテキスト代と受験手数料だけで済みます。

なるべく費用を抑えて行政書士試験合格を目指したい方は、独学での勉強をおすすめします。

時間に縛られずに勉強できる

独学で行政書士合格を目指すメリット2つ目は、時間に縛られずに勉強できることです。

予備校や通信講座を利用する場合、講座を受講するまとまった時間の確保が必要になります。

もちろん、その分効率的に学習が進められますが、子育て中の主婦の方や、繁忙期の会社員の方などは時間を確保できない時もあるでしょう。

その反面、独学で勉強していれば、ちょっとしたスキマ時間にもテキストを読んだり、問題集の選択肢の正誤を検討したりするなど、知識を深めることができます。

このように、時間に縛られずに勉強できることが独学で行政書士合格を目指すメリットのひとつといえるでしょう。

デメリット

独学で行政書士合格を目指すデメリットは、5つあります。

順番に確認していきましょう。

質問や相談ができない

独学で行政書士合格を目指すデメリット1つ目は、質問や相談ができないことです。

独学で勉強を進めていると、どうしてもテキストや問題集の回答だけではわからない箇所が出てきます。

この時、気軽に質問できるような環境がないため、結果的に、わからない箇所をわからないまま放っておいてしまうことが多いです。

予備校や通信講座を利用していれば、受講者専用の質問フォームが用意されていることも多いため、わからない箇所を理解してから本試験に臨むことができます。

理解できない箇所があったとしても、質問や相談ができないため自力で何とかしなければならないことは、独学で勉強する際の明確なデメリットといえるでしょう。

正しい勉強法がわからない

独学で行政書士合格を目指すデメリット2つ目は、正しい勉強法がわからないことです。

独学での勉強は、どうしても闇雲に知識を積み上げてしまいがちになります。

正しい勉強法がわからないため、手あたり次第、思いつく方法を試していくしかないのが実情です。

対して予備校や通信講座は、生徒を試験に合格させるためのプロフェッショナル集団です。

法令や基礎知識の対策はもちろんのこと、どのような勉強法が効果を上げやすいかなどの受験ノウハウも蓄積されています。

知識以外の部分でも受験対策を行なってくれるため、コストパフォーマンスは抜群です。

知識のインプットと並行して、正しい勉強法も模索しなければならないのが独学で勉強する際のデメリットです。

勉強計画を立てるのが難しく、講座利用よりも時間がかかる

独学で行政書士合格を目指すデメリット3つ目は、勉強計画を立てるのが難しく、講座利用よりも時間がかかることです。

独学で行政書士合格を目指すなら、勉強計画の策定は欠かせません。

積み上げ式の学習ではなく、ゴールから逆算し、どのように学習を進めていくか決めることが必要です。

また、学習計画を立てたとしても、その通りに実行することは至難の業です。

「絶対に合格してやる」という意志を強く持った人でないと、計画通りに勉強することは難しいでしょう。

対して、予備校や通信講座を利用する場合、学習計画は決められています。

また、スケジュール通りに講座や教材が配送されるため、用意されたものをこなしていれば自然と合格に近づいていきます。

もちろん、自主学習も並行して進める必要がありますが、独学よりは格段に負担なく勉強できるでしょう。

教材選びが難しい

独学で行政書士合格を目指すデメリット4つ目は、教材選びが難しいことです。

書店などで資格勉強コーナーに行ってみると、行政書士試験の対策本がずらりと並んでいます。

あまりにも種類が多すぎるため、自分に合っている教材を見つけることは難しいといえるでしょう。

先述しましたが、予備校や通信講座を利用する場合、教材はスケジュールに沿って配送されます。

教材選びの手間が省け、余剰の時間をさらに実力アップに費やすことができることがメリットです。

モチベーション維持が難しい

独学で行政書士合格を目指すデメリット5つ目は、モチベーション維持が難しいことです。

行政書士試験に限らず、資格試験において最も大切といえるのがモチベーション管理です。

独学の場合、自分一人ですべてをこなさなければならないため、モチベーションが下がった時に立て直すのが難しいです。

最近では、定期的に講師陣が動画を発信し、生徒のモチベーションを上げてくれるシステムを導入している予備校や通信講座もあります。

また、実際の校舎で講座を受講していれば、教室には同じ目標をもつ同志の生徒たちがいます。

自分と戦い続けなければならない独学での勉強は、強い精神力が必須といえるでしょう。

まとめ

以上、当コラムでは行政書士試験に独学で合格する方法と、独学で挑戦する際のメリット・デメリットを解説しました。

行政書士試験は例年合格率が約10%の難関試験です。

独学での行政書士試験合格は、決して不可能ではありませんが、多くの勉強時間と覚悟が必要になることは確実です。

また、モチベーション管理の面でも自分を律しながら学習を進めていく必要があります。

しかし、予備校や通信講座を利用することで、デメリットのほとんどは解消できます。

ぜひ、効率よく勉強を進め、難関試験である行政書士試験合格を目指してください。

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