社会保険労務士試験の受験を検討している方の間で、「無料で使えるハイクオリティなサービス」として知られる社労士過去問ランド。

利用を検討しているものの、実際の使用感はどうなのか・受験生からの評判はどうなのかと、気になっている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、使える機能や実際のユーザーからの口コミなど、社労士過去問ランドについて詳しく解説します。

どのように利用すればもっとも効果的に学習できるかについても考察しますので、ぜひ教材選びの参考にしてください。

社労士過去問ランドとは？

「社労士過去問ランド」とは、社会保険労務士試験で実際に出題された過去問題を科目別に学習できるオンラインプラットフォームです。

対象範囲はなんと過去10年分、掲載問題数にして約7,000問。

パソコンやスマホなど端末を選ばず気軽に学習できるため、隙間時間を有効活用できるサービスといえるでしょう。

設問には出題根拠となる条文や判例までしっかりと記載されており、正解・不正解の理由まで深掘りして実践的に知識を深めることができます。

現在までアプリ形式でのリリースはありませんが、会員登録から実際の利用まで完全無料で提供されている点でも受験生には嬉しいサービスといえるでしょう。

社労士過去問ランドの使い方と機能

ここでは、社労士過去問ランドの具体的な使い方と機能について紹介していきましょう。

社労士過去問ランドでは、「学習機能」と「交流機能」の2機能を受験者のために公開しています。

社労士過去問ランドの学習機能と使い方

一問一答

「一問一答」は社労士過去問ランドでの基本となる出題モードです。

出題範囲は試験の実施年や難易度、科目などから自由に選択できるため、特定の分野だけを集中的に学習することも可能です。

出題モードも範囲順・出題順・ランダム順の3パターンから選ぶことができ、反復練習に使用しても「毎回同じ」になることはありません。

正答を記憶してしまうことにもなりにくいため、真に理解度を深めることができます。

社労士過去問ランドでは問題ごとに5色の付箋をつけられる機能も実装されており、一問一答モードでは付箋をつけた問題だけ出題することもできます。

実践テスト

「実践テスト」は、指定した科目からランダムに10問出題してくれる小テスト機能です。

制限時間を3パターンから指定することができ、実際の試験と近い緊張感をもってちょっとした力試しをしたい時に最適です。

科目別のテスト回数や解答状況の記録を詳細に確認でき、自分の学習深度を客観的に見たい時にも役立ちます。

解答済みの問題は出題から除外することもできるため、常に高いモチベーションで挑める点も嬉しいポイントです。

弱点出題

「弱点出題」は、過去の一問一答などにおいて間違えた問題だけをピックアップして出題してくれる機能です。

出題科目だけでなく、テストをした時期・設問の難易度・ミスの回数などでも出題範囲を指定できる点がユニーク。

「以前よく間違えていた問題」「特に苦手な問題」を簡単に絞り込めるため、苦手分野を集中的に克服することができます。

対局テスト

「対局テスト」は、社労士過去問ランドのユーザー同士で正解数を競う対人形式のテストです。

募集に応じた相手とチャットをしながら同一の10問に解答して正答率で勝負を行うというもので、リアルタイムで他の受験生とやりとりしながら学習できます。

在宅での受験勉強は、孤独に陥りやすい点がネックになりがちです。

孤独感にお悩みの方にも、対局テストはおすすめです。

オンラインで同じ境遇の相手とコミュニケーションが取れるため、モチベーション維持にも役立つでしょう。

社労士過去問ランドの交流機能と使い方

掲示板

社労士過去問ランドではサイト内掲示板が運営されており、自分でトピックを立てる・他ユーザーの書き込みにコメントするなど、通常の掲示板サイトと同様に会員間で交流することができます。

学習に関する質問や相談を持ちかけるほか、対局テストの対戦相手を募集する際にも使用可。

わからない項目について会員同士で意見を交換し合うなど、自由なコミュニケーションの場として誰でも利用できます。

最近では会員間のやり取りはやや下火の傾向がありますが、メンテナンス情報や試験問題の追加など、サイト側の重要なお知らせが掲載されることもあります。

こまめにチェックしておいて損はないでしょう。

ブログ

社労士過去問ランドでは、個人の学習日誌やメモなどを公開できるブログが実装されています。

コメント機能もあるため、会員同士のコミュニケーションに利用することも可能です。

ただし2024年11月現在、ブログ機能は利用が停止されています。

今後再開の可能性はありますが、現状での利用は難しい状態となっています。

プロフィール

プロフィール機能では、会員ごとのユーザーIDや学習スコア、年齢、エリアなどを公開できます。

自己紹介文が書ける機能もありますが、2024年11月現在、自己紹介欄のみ利用停止中です。

メッセージ

以前は会員同士で非公開のプライベートメッセージを交換できる機能がありましたが、2024年11月現在は利用できない状態となっています。

現在の社労士過去問ランドではSNSとしての機能はかなり制限されており、交流の場として利用できるのは掲示板のみと考えていいでしょう。

社労士過去問ランドの評判は？ 口コミをまとめてみた

 

ここでは、ネット上に寄せられた実際のユーザーからの口コミを参考に、社労士過去問ランドの評判をまとめました。

勉強はじめたばかりだけど、社労士過去問ランドが無料で神クオリティすぎて驚く

— 宮カレ (@omoi_no_take) October 6, 2024

過去問ランド、年度別に法改正まとめた問題もあるんか。

すごい😍#社労士

— まきまき (@1178tomo) August 1, 2024

過去問ランドの一問一答ランダムで解いてるけど、日を跨ぐと同じ問題から再スタートする
やり方間違ってるのかな、、

— かこ育休中＠独学社労士勉強中 (@mmmmm1180221) October 6, 2024

過去問ランドは知っていますが、私は紙が好きなので、まったく使わなくなりました。あそこにある問題全部解いたら、すごい人になれそうですが(笑)

— のらねこ (@nolaneco_SR) January 16, 2022

社労士過去問ランドに対する口コミはおおむね好意的です。

特に豊富な過去問題をすべて無料で利用できる点を評価する声が多く見られました。

過去10年の試験問題から業界の変遷を確認できるだけでなく、最新の試験問題も実施年中に実装されるなど、ユーザーファーストの運営が多くの受験生に支持されています。

一方で、サイト内の機能がうまく使いこなせないという声や、サイトが繋がりにくいといったクレームもちらほら。

さらに、端末を利用した画面上での学習形式が肌に合わず、使わなくなったという意見もありました。

総合的に判断して、機能面や学習形式自体に不満の声はあるものの、無料の学習サイトとしてのクオリティは多くの受験者にとって十分に満足できるものといえるでしょう。

• パソコンやスマホを使った学習に抵抗がない
• 隙間時間にサッと勉強できるツールを探している
• 無料の教材を使いたい

といった場合には、一度社労士過去問ランドの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

社労士過去問ランドだけで合格は可能？

社労士過去問ランドは優れた学習サイトではありますが、単体で合格を勝ち取れるほどの教材とはいえません。

理由について、以下の2点を解説します。

• 過去問だけやっても社労士試験は合格できない
• 時間がかかりすぎる

過去問だけやっても社労士試験は合格できない

社会保険労務士試験は、過去問題だけを対策しても合格できません。

もちろん、過去の試験で実際に出題された問題である以上、同様の問題が本試験で出る可能性はあるため、有効な試験対策のひとつではあります。

しかし、過去問題だけを対策した場合にカバーできる範囲は全体の約6割ほどのみとも言われています。

社労士過去問ランドには過去の試験問題しか収録されていないため、合格にはもう一歩及ばずと言わざるを得ません。

特に、各分野の中でも難易度が高いとされる「労務管理その他の労働に関する一般常識（労一）」と「社会保険に関する一般常識（社一）」は出題範囲が広め。

過去問題になかった箇所からの出題も警戒する必要があるでしょう。

また、法改正が行われた場合は当然過去問題では対策しきれず、さらに改正があった年の試験で出題を狙われる可能性も高めです。

社労士過去問ランドで基礎知識をつけつつ、最新の時事動向についても情報収集を怠らずに行う必要があるでしょう。

時間がかかりすぎる

社労士過去問ランドを利用して知識をつけることは可能ですが、時間効率は悪いと言わざるを得ません。

社労士過去問ランド最大の特徴は、過去10年分の過去問題がすべて収録されている点にあります。

出題される問題などはユーザー側である程度指定できるとはいえ、過去問題を使用したテストをメインコンテンツに据えているというサイトの性質上、知識を体系的に身につけることには不向きです。

テスト中に問題が重複する・法改正以前の問題が出てくるなど、非効率的な学習内容になる可能性もあるでしょう。

以上のことから、社労士過去問ランドでの学習は次のような人におすすめです。

• すでにある程度学習を進めていて知識を反復的に身につけたい人
• 自分の理解度を把握しながら応用的に学習を進めたい人
• 費用を抑えつつ学習を深められるツールを探している人

一方、まずは基礎的な知識を身につける必要のある初学者や、反復練習よりも効率的な学習内容を重視したいという場合は、通信講座や予備校を利用することをおすすめします。

本気で社労士試験合格を目指すなら通信講座がおすすめ！　

社会保険労務士試験に向けて効率よく知識を身につけ、最短で合格を目指すのであれば、アガルートの「社労士試験講座」は特におすすめの選択肢です。

社労士試験講座には、以下のような特徴があります。

• 場所・時間を問わず受講可能なオンライン講座
• 隙間時間を有効活用できる1講座10分程度のコンパクト設計
• 図表をふんだんに使用した講師オリジナルのフルカラーテキスト。テキストの出題カバー率は総合して90%以上
• 疑問点をすぐに質問できるオンライン質問サービス「KIKERUKUN」
• 学習初期にカリキュラムの進め方を個別に相談できる学習サポーター制度

特に注目すべきは、1講座10分程度のコンパクトなカリキュラム設計です。

通勤や家事の合間に短時間の学習を積み重ねることを前提としているため、仕事や家事育児のかたわら学習して合格を勝ち取った受講者も多くいます。

受講に際しての不安点や学習内容の疑問点をすぐに相談できるフォロー体制も充実しており、在宅学習ならではの自由度の高さと「一人にさせない」バックアップの両立を実現。

無理なく学習に集中できる環境を整えることができます。

まとまった学習時間がなかなか取れない・効率よく必要な知識を身につけたい・フォロー体制の整った環境で学習したいといった方に、アガルートの社労士試験講座はうってつけといえるでしょう。

まとめ

この記事では、社労士過去問ランドでの学習について以下の内容で解説しました。

• 社労士過去問ランドとは、過去10年間の社会保険労務士試験で出題された過去問題を使用して学習できるオンラインプラットフォーム。登録から利用まで完全無料。
• 社労士過去問ランドでは、「一問一答」「実践テスト」「弱点出題」「対局テスト」などバラエティー豊かな学習機能を提供している。交流機能としては「掲示板」「ブログ」「プロフィール」などが実装されていたが、現在使用可能なのは掲示板のみ。
• 社労士過去問ランドへは、無料で利用できるクオリティの高いサイトとしておおむね好意的な意見が寄せられている。一部、サイトのシステムなどにクレームも。
• 過去問題だけを対策しても試験には合格できない点・学習効率が悪い点から、社労士過去問ランドだけを教材として社労士試験に合格することは難しい
• 効率よく知識を身につけ、最短で合格を目指すならアガルートの「社労士試験講座」がおすすめ。

社労士過去問ランドは反復練習や知識の確認に非常に優れた教材で、完全無料で利用できる点からも知っておいて損のないサイトといえます。

しかし、知識を一から身につけたり効率よく学習を深めたりすることにはあまり向いていないため、アガルートをはじめとする通信講座や予備校での学習との併用がおすすめです。

特に、アガルートの「社労士試験講座」は、短時間の学習を積み重ねることで合格を目指せるカリキュラム設計が特徴。

まとまった時間が取りにくい人でも無理なく学習が深められるよう工夫されています。

最初に講座で基礎となる知識を十分に身につけ、理解度の確認として社労士過去問ランドの演習に挑戦するといったプロセスが、無駄なく効率的に学習するためのベストルートといえるでしょう。