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【2024年最新】司法試験の難易度はどれくらい? 大学受験で例えると?無理ゲーって本当?

司法試験

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司法試験の受験を検討するにあたって、司法試験の難易度はとても気になるものですよね。

そこで、この記事では、司法試験の難易度について解説していきます。ぜひご参考にしてください。

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司法試験の合格率は?

司法試験の合格率は、例年30%~40%で推移しています。

他の国家資格の合格率と比べると、司法書士は3.5%、弁理士は8%(最終合格率)、行政書士は11.5%、宅建士は16%ですから、司法試験の合格率は比較的高めといえるでしょう。

直近5年の合格率は以下のとおりです。

合格率 受験者数 合格者数
令和5年 45.3% 3,928 1,781
令和4年 45.5% 3,082 1,403
令和3年 41.5% 3,424 1,421
令和2年 39.2% 3,703 1,450
令和元年 33.6% 4,466 1,502

※参考:司法試験の結果について|法務省

司法試験の難易度が高いと言われる理由

では、なぜ合格率が高いにもかかわらず、司法試験の難易度は高いと言われるのでしょうか。

受験資格取得の難易度が高い

まず、司法試験の受験資格を取得するのが難しいというのが第一の理由です。すなわち、受験の時点で既に選抜が行われているともいえます。

司法試験の受験資格を得る方法は、①法科大学院修了(在学中受験を含む。)と②予備試験合格の2つのルートがあります。

①法科大学院ルート

法科大学院入試(いわゆるロー入試)を突破する必要がありますし、入学後も、授業の予習・復習に追われつつ、司法試験対策に励むことになります。

また、相対評価によって単位取得や進級が決定されるという厳しい側面もあります。

②予備試験ルート

予備試験は、誰でも受験することができますが、最終合格率は例年3〜4%程度であり、極めて難易度の高い試験といえるでしょう。

試験範囲が広い

また、試験範囲が広いという点も、司法試験の難易度を一段と上げています。

司法試験の試験科目は以下のとおりです。

【短答式試験】

憲法・民法・刑法

【論文式試験】

憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・選択科目(※倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法(公法系)・国際関係法(私法系)から1科目)

司法試験では、これらの科目の幅広い範囲について満遍なく理解することを要求されますし、暗記量も膨大なものとなります。

また、知識のアウトプットのみならず、学んだ知識・経験を踏まえ、未知の問題にも対応する力(いわゆる「現場思考」の力)も求められるため、この点も、試験範囲の広さと相まって難易度を上げる要因となっています。

4日間にわたる試験で、集中力がいる

司法試験の本番は4日間にわたり、集中力や体力が求められる試験となっています。

例年、論文式試験は1日目・2日目・3日目、短答式試験は4日目に行われます(ただし、2日目と3日目の間に1日休みを挟みます)。

試験時間は、論文式試験については、選択科目が3時間、他の7科目が2時間で、合計17時間答案を書き続けることが求められます。

短答式試験については、民法75分、憲法50分、刑法50分で、比較的短く感じますが、論文式試験を全て終わらせた後に取り組むため、かなりの集中力・体力が求められるものとなっています。

司法試験の難易度を例えると?無理ゲーって本当?

偏差値で例えると?

司法試験の偏差値は約75であるといわれています。

大学受験で例えると?

大学受験とは形式や内容が違うため、一概に比較することは難しいといえます。

しかしながら、司法試験の偏差値が約75であるとすると、以下のような大学に合格するのと同じような難易度といえます。

  • 東大、京大、一橋大
  • 早慶上智(早稲田大、慶應義塾大、上智大)

東大とどちらが難しい?

司法試験の偏差値は約75であるといわれています。他方、東大入試の偏差値は、概ね67.5~72.5とされています。

この点から、司法試験の偏差値のほうが東大合格よりも若干高いといえます。

また、東大合格のために必要な勉強時間は、3000時間といわれていますが、司法試験の合格には3000時間~8000時間の勉強時間が必要といわれています。

したがって、勉強時間の観点からも司法試験のほうが難易度は高いことがわかります。

では、得点率の観点からはどうでしょうか。

司法試験の合格ラインは、短答式試験が約6割、論文式試験が約5割といわれています。

一方で、東大の合格ラインは、大学入試共通テストで約8割5分~9割、2次学力試験で約6割となっています。

したがって、得点率の観点からは、東大合格の方が司法試験よりもより高い点数を取る必要があり、難易度が高いという見方もできます。

また、単純な科目数では司法試験のほうが多いですが、法律の勉強のみの司法試験と異なり、東大合格のためには、英語・数学・国語・社会・理科の全範囲の苦手を無くして高得点を狙わなければならないため、一概に、司法試験が東大よりも難易度が高いともいえません。

国家資格の難易度ランキングだと何位?

司法試験の合格率は、例年30%~40%で推移しており、他の国家資格と比較すると、合格率自体は高めといえます。

他の国家資格の合格率:司法書士3.5%、弁理士8%(最終合格率)、行政書士11.5%、宅建士16%。

※参考:法務省特許庁一般財団法人 行政書士試験研究センター一般財団法人 不動産適性取引推進機構

しかしながら、司法試験の合格率が高いのは、司法試験の受験資格を取得するために①法科大学院修了(在学中受験を含む。)と②予備試験合格のいずれかを満たさなければならず、誰もが受験可能なわけではないからです。

司法試験合格のために必要な勉強時間は3,000〜8,000時間といわれ、他の国家資格と比べると、最も多くの勉強時間が求められます。

中には合格まで10,000時間程度勉強を続ける方もいるようです。

司法試験は試験範囲が広く、学習量(インプット)・暗記量が膨大であることや、論文式試験で答案を書き切る力を養うための問題演習(アウトプット)にかける時間が多く必要なため、このような数字になっています。

年単位で計画を立て勉強をしていく必要があり、他の国家資格の勉強と比べて、極めて難易度は高いといえるでしょう。

資格 勉強時間目安
1 司法試験  3000〜8000時間
2 弁理士 3000時間
3 司法書士試験  3000時間
4 中小企業診断士  1000時間
5 土地家屋調査士 1000時間
6 社労士試験 800~1,000時間
7 行政書士 600時間

「司法試験が簡単だった」「簡単になった」という説は本当?

「司法試験が簡単だった」「昔より簡単になった」という人もいるようですが、果たしてそうなのでしょうか。

近年、司法試験の合格率は上がっている

令和5年(2024年)司法試験の合格率45.3%(受験者数3928人、合格者数1781人)です。

平成23年ごろの合格率は20%〜25%ほどでしたが、その後、合格率は上昇傾向にあり、「司法試験は昔より簡単になった」という声も聞かれるようになりました。

しかしながら、合格率が上がっている理由は、受験者数の減少によって、相対的に合格者の割合が高くなっているという点にあります。

そのため、単純に2倍近く合格しやすくなったとは言えないことに注意しましょう。

司法試験に合格するには

まずは予備試験対策を始める

司法試験に合格するためには、予備試験に合格できる位の実力が必要です。

法科大学院に通っていない方はもちろんですが、通っている方も含め、まずは予備試験合格のレベル感を目指して勉強を始めるべきといえます。

予備試験の勉強を進めつつ、①法科大学院ルートと②予備試験ルートのいずれを選択するか考えていきましょう。

法律基本7科目に注力する

まずは、徹底的に法律基本7科目(憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法)の基礎を叩き込みましょう。

①「法科大学院ルート」②「予備試験ルート」いずれを選択するにしても、予備試験・司法試験・法科大学院入試では、法律基本7科目の配点割合が一番高いため、ここを確実に押さえるのが試験対策の要です。

インプットを最小限にし、早期からアウトプットの練習をする

司法試験の範囲は広いため、どうしてもインプット中心の勉強に陥りがちです。

しかしながら、司法試験(論文式試験)の本番では、8科目合計17時間答案を書き切ることが求められ、なんと、3日間で3〜4万字を書く必要があるともいわれています。

これは、知識の単純な暗記で乗り切れるものではありません。早期からアウトプットの練習を積み重ね、「答案を書く力」を養うのが合格への近道です。

おすすめの勉強法は、問題演習を軸にして、各問題で扱われた範囲の知識をインプットしていくというものです。

「まだそれほど知識が身についていないし…」と、問題演習を躊躇ってしまうかもしれません。

いきなり答案全部を書くのは難しくても、書けないところはテキストや解答例を参照しつつ、少しずつ自分で文章を作れるようにしていきましょう。

ぜひ、早いうちから、しっかりアウトプット中心の学習を進めましょう。

勉強をいかに継続するかが重要

最も大切なのは、勉強を継続することです。

データには表れない、途中で受験勉強を諦めてしまった人も多く存在します。勉強を最後まで継続した人間だけが、司法試験・予備試験に合格するのです。

そして、合格者は、1日のスキマ時間までも活用して効率的な学習をしつつ、毎日継続して学習量を積み重ねることができています。

一般に司法試験の合格に必要な勉強時間は3000~8000時間といわれ、中には10000時間という方もいます。

「継続は力なり」の精神で、コツコツ勉強を進めましょう。

まとめ

この記事では、司法試験の難易度についてお伝えしました。ご紹介したポイントをまとめると、以下のとおりです。

  • 司法試験の合格率は、例年30%~40%と比較的高めですが、①受験資格取得の難易度が高い、②試験範囲が広い、③4日間にわたる試験で集中力が必要といった理由で、試験の難易度は高くなっています。
  • 司法試験の偏差値は約75であるといわれています。司法試験の合格には3000時間~8000時間の勉強時間が必要といわれており、他の国家資格と比べると、最も多くの勉強時間が求められます。
  • 司法試験に合格するには、①まずは予備試験対策を始める、②法律基本7科目の学習に注力する、③インプットを最小限にし、早期からアウトプットの練習をする、④勉強を継続することが重要です。

この記事が皆さんの受験勉強の参考となりましたら幸いです。

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