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司法試験の受験資格は?受けるには年齢や学歴は関係ある?高卒でもOK?

司法試験

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司法試験を受験したいと思っていて、受験するにはどのような資格が必要であるのか、受験資格を得るにはどのようなルートがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは司法試験を受験するための受験資格について詳しくご紹介します。

受験資格について詳しく知ることができますので、ぜひご一読ください。

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司法試験の受験資格は?受けるにはどうしたらいい?

司法試験の受験資格を得るためには、以下のいずれかが必要です。

①法科大学院課程の修了

②司法試験予備試験

③法科大学院課程の在学及び法第4条第2項第1号に規定する学長の認定

なお、③は法科大学院在学中でも修了見込みであれば受験可能という意味です。

まずは、法科大学院課程を修了することができれば、自働的に司法試験の受験資格を得ることができます。

次に、予備試験に合格することです。

予備試験に合格することができれば、法科大学院課程を修了しなくとも、司法試験の受験資格を得ることができます。

最後に、法科大学院に在学中の場合です。修了見込みがあるという要件を満たせば司法試験の受験資格を得ることができます。

受験資格の取り方は2つ

上記の通り、受験資格の取り方には大きく分けて、「法科大学院ルート」「予備試験ルート」の2つがあります。

法科大学院ルート

法科大学院ルートは、法科大学院に入学し、修了することで司法試験受験資格を得るルートです。

法科大学院に入学する際、既修者(法学学習経験者)として2年間、未修者(法学学習未経験者)として3年間学習するという2つのルートを選ぶことができます(法科大学院によって、既修者試験と未修者試験があり、既修者試験では法律科目試験が課されているのに対して、未修試験では小論文など、法律科目試験以外の試験が課されます。)。

また、大学と提携している法科大学院もあり、大学年次終了後、4年生に進級するのではなく、3年間大学で勉強した後、提携している法科大学院に進学するという法曹コースも設けられています。

予備試験ルート

予備試験ルートは、予備試験に合格することで、司法試験の受験資格を得るというルートです。

予備試験ルートの特徴は、予備試験にさえ合格することができれば司法試験に合格することができることです。

法科大学院に入学する必要はなく、予備試験受験資格もないため、仕事をしながらでも予備試験合格を目指すことが可能というメリットがあります。

さらに、予備試験に合格することができれば、かなりの高確率で司法試験にも合格することができます。

高卒・中卒でも年齢や学歴に関係なく受けられるのは予備試験ルート!

高卒・中卒や年齢、学歴に全く左右されることなく受験することができるのは、予備試験ルートです。

法科大学院ルートは、大学を修了した後に、法科大学院を修了する必要があるため、早くて23歳で受験資格を得ることになりますが、予備試験は年齢や学歴に関係なく資格を得られます。

実際に最年少の人だと16歳で予備試験に合格しています。

法科大学院ルートでは大学及び法科大学院のいずれも修了する必要があるため、最短でも23歳になりますが、予備試験では学力があれば、16歳でも合格することができます。

受験資格に国籍や犯罪歴は関係ある?

結論からいいますと、司法試験の受験資格には、国籍や犯罪歴は、受験資格に関係なく、上記で紹介した条件を満たしていれば、司法試験を受けることができます。

したがって、外国籍であっても日本の司法試験を受験することができますし、犯罪歴の有無にかかわらず、受験することが可能です。

受験資格には回数制限がある?受験資格を喪失することもある?

司法試験の受験資格の有効期限は受験資格を得てから、5年間で5回です。

つまり、司法試験の受験資格を得た後、5年間のうちに司法試験を受験することができるのは5回までです。

6年目以降になると、たとえ受験回数が5回未満でも、司法試験を受験することができません。

したがって、いわゆる「受け控え」はあまりよい選択肢とは言えませんので、受験資格を得たらまずは司法試験を受験することが大切です。

司法試験の受験資格を喪失したら、受験資格を取り直さなくてはいけません。

受験資格の変更点

2019年より法曹コースがスタートし、従来より早く法科大学院を修了できるようになりました。

また、2023年から、法科大学院在学中に司法試験を受験できるようになっています。

このように司法試験の受験資格を得るルートが、近年変化しており、より広く、より短い期間で司法試験受験資格を得ることができるよう制度改正が進んでいることが伺えます。

法学部生は、どちらのルートを目指すべき?

法学部生も、最終的には予備試験に合格できるくらいのレベルに達する必要があるため、今大学生なのであれば時間のあるうちに、まずは予備試験を目指して、勉強することが大変おすすめです。

法学部生の方は、予備試験と法科大学院の勉強の両立が難しい部分ではありますが、予備試験も意識した勉強をしておくことはおすすめです。

予備試験に合格する力を身に付けることができれば、司法試験に合格する力も身につけることができます。現に、予備試験合格者の9割以上が司法試験に合格しています。

まとめ

司法試験の受験資格を得るためには主に「法科大学院ルート」「予備試験ルート」の2つがあります。

そしてそれぞれのルートにも特徴があるため、皆様がどのような立場で、どのような環境にいらっしゃるのかによって選ぶべきルートが異なります。

このコラムで司法試験の受験資格について理解を深めて頂き、司法試験に向けて、どちらのルートを選ぶべきなのか、検討していただければと思います。

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