【2024年最新】予備試験の合格率は?合格者数や受験者数、短答・論文・口述別の合格率も紹介
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予備試験の合格率はどれくらいか、気になっている方は多いのではないでしょうか。
予備試験に挑戦するなら、合格率を知ったうえで具体的な対策を講じることが重要です。
そこで、このコラムでは予備試験の合格率について、詳しくご紹介します。
このコラムを読むことで予備試験の合格率を知ることができ、今後、予備試験に挑戦する上で難易度や学習のイメージを持つことができるはずです。
ぜひご参考にしてみてください。
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目次
予備試験の合格率
予備試験の合格率は3.6%(受験者数13,372人、合格者数479人)です。
合格率の傾向を見ますと、平成25年から令和5年度までの合格率をみても、3~4%前後を推移しています。
最も高い合格率でも、令和2年度の4.2%であることからしても、今後の予備試験の合格率は例年通り、3~4%前後を推移することが予測されます。
一定して合格率が3%前後を推移していることが「予備試験は難しい」と言われる要因になっています。
年度 |
合格率 |
令和5年度 |
3.6% |
令和4年度 |
3.6% |
令和3年度 |
4.0% |
令和2年度 |
4.2% |
令和元年度 |
4.0% |
平成30年度 |
3.9% |
平成29年度 |
4.1% |
平成28年度 |
3.9% |
平成27年度 |
3.8% |
平成26年度 |
3.4% |
平成25年度 |
3.8% |
※参考:司法試験予備試験の結果について
予備試験の短答式合格率
予備試験の短答式試験の合格率は、例年の傾向からすると、20%前後です。
最も高い合格率は、平成30年度の23.9%です。
過去の傾向からすると、今後も短答式の合格率は20%前後を推移することが予想されます。
予備試験の最初の試験である短答式試験に合格をすることができなければ、その後にある論文式・口述式の試験に進むことはできません。
短答式試験は予備試験の最初の難問であるといえます。
短答式試験の合格率 |
|||
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
|
令和6年度 |
12,569 |
2,747 |
21.9% |
令和5年度 |
13,372 |
2,685 |
20.1% |
令和4年度 |
13,004 |
2,829 |
21.7% |
令和3年度 |
11,717 |
2,723 |
23.2% |
令和2年度 |
10,608 |
2,529 |
23.8% |
令和元年度 |
11,780 |
2,696 |
22.9% |
平成30年度 |
11,136 |
2,661 |
23.9% |
平成29年度 |
10,743 |
2,299 |
21.3% |
平成28年度 |
10,442 |
2,426 |
23.2% |
平成27年度 |
10,334 |
2,294 |
22.2% |
平成26年度 |
10,347 |
2,018 |
19.5% |
平成25年度 |
9,224 |
2,017 |
21.9% |
※参考:司法試験予備試験の結果について
予備試験の論文式合格率
論文式試験の合格率をみますと、19%前後で推移しています。最も高い合格率で、平成29年の21.3%です。
この数字は論文式試験の合格率であり、短答式試験に合格している受験者の中から論文式試験に合格することができる割合を意味しています。
過去の傾向からしても、今後も継続して論文式試験の合格率は、19%前後を推移していくものといえます。
論文式試験の合格率 |
|||
年度 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
令和5年度 |
2562 |
487 |
19.0% |
令和4年度 |
2695 |
481 |
17.8% |
令和3年度 |
2633 |
479 |
18.2% |
令和2年度 |
2439 |
464 |
19.0% |
令和元年度 |
2580 |
494 |
19.1% |
平成30年度 |
2551 |
459 |
17.9% |
平成29年度 |
2200 |
469 |
21.3% |
平成28年度 |
2427 |
429 |
17.7% |
平成27年度 |
2209 |
428 |
19.4% |
平成26年度 |
1913 |
392 |
20.5% |
平成25年度 |
1932 |
381 |
19.7% |
※参考:司法試験予備試験の結果について
予備試験の口述式合格率
口述式試験の合格率は、95%以上です。
予備試験の短答式試験・論述式試験の合格率はいずれも20%前後であったのに対して、口述式試験は非常に高い割合となっています。
つまり、予備試験では短答式試験と論文式試験が難関で、2つの試験も合格することができれば、最後の口述試験はよほどのことがない限り、合格することができると言えるでしょう。
口述試験の合格率 |
|||
年度 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
令和5年度 |
487 |
479 |
98.4% |
令和4年度 |
481 |
472 |
98.1% |
令和3年度 |
476 |
467 |
98.1% |
令和2年度 |
462 |
442 |
95.7% |
令和元年度 |
494 |
476 |
96.4% |
平成30年度 |
456 |
433 |
94.9% |
平成29年度 |
469 |
444 |
96.5% |
平成28年度 |
429 |
405 |
94.4% |
平成27年度 |
427 |
394 |
92.3% |
平成26年度 |
391 |
356 |
91.1% |
平成25年度 |
379 |
351 |
92.6% |
※参考:司法試験予備試験の結果について
予備試験の合格率の推移からわかること
予備試験の合格率自体は、例年あまり変わりません。
短答式は20%前後、論文式は17%~19%といずれも5人に1人程度の合格率で、難易度の高さが伺えます。
口述式は近年98%前後をキープしており、論文式までをいかに突破するかが重要となります。
全体の最終合格者数については500人を超えない傾向があるといえます。
このような予備試験の合格率の推移からすると、やはり予備試験で重点的に対策すべき試験は短答式と論文式試験です。
この2つの試験をいかに突破するか否かが非常に重要になるとともに、突破することが難しい試験です。
短答式試験を突破した受験者は法的知識それ自体は十分持っている受験者といえますが、そこからさらに論文式試験に合格するのは17~19%前後にとどまっていることからも、論文式試験の難易度がいかに高いかがわかります。
予備試験の合格者数・受験者数の推移
合格者数は、近年400~500人の間で、例年500人には到達しない人数になっています。
こちらは、人数が調整されて合格者が決定されていると考えられます。
出願者数は、11,000人~17,000人を推移しており、受験者数は近年13,000人程となっています。
最終合格率 |
|||
年度 |
出願者 |
受験者数 |
合格者数 |
令和5年度 |
16,704 |
13,372 |
479 |
令和4年度 |
16,145 |
13,004 |
472 |
令和3年度 |
14,317 |
11,717 |
467 |
令和2年度 |
15,318 |
10,608 |
442 |
令和元年度 |
14,494 |
11,780 |
476 |
平成30年度 |
13,746 |
11,136 |
433 |
平成29年度 |
13,178 |
10,743 |
444 |
平成28年度 |
12,767 |
10,442 |
405 |
平成27年度 |
12,543 |
10,334 |
394 |
平成26年度 |
12,622 |
10,347 |
356 |
平成25年度 |
11,255 |
9,224 |
351 |
※参考:司法試験予備試験の結果について
予備試験合格者の内訳
職業別・男女別で合格者の内訳を見ていきたいと思います。
職業別の合格者内訳
令和5年度の職業別の内訳からわかるのは、大学生の割合が多いということです。
とはいえ、そこまで多い割合ではなく、公務員や会社員、無職の方など、様々な職業につかれている方が合格していることがわかります。
予備試験は受験資格がないため、大学生や法科大学院生だけでなく、会社員や公務員などといった仕事と併行しつつ、勉強を行い、合格している方も数多くいらっしゃるということがわかります。
職種別 |
受験者 |
合格者 |
合格率 |
公務員 |
1,377 |
30 |
2.18% |
教職員 |
160 |
2 |
1.25% |
会社員 |
3,073 |
50 |
1.63% |
法律事務所事務員 |
253 |
2 |
0.79% |
塾教師 |
122 |
2 |
1.64% |
自営業 |
678 |
9 |
1.33% |
法科大学院生 |
496 |
21 |
4.23% |
法科大学院以外大学院生 |
35 |
1 |
2.86% |
大学生 |
3,953 |
286 |
7.24% |
無職 |
2,704 |
69 |
2.55% |
その他 |
521 |
7 |
1.34% |
総計 |
13,372 |
479 |
3.58% |
※参考:司法試験予備試験の結果について
男女別の合格者内訳
令和5年の結果によると、男性の最終合格者が400名であるのに対し、女性は79名です。この数字からもわかるように男性合格率が高いことがわかります。
ただし、近年女性の合格者も徐々に増加傾向にあります。
性別 |
受験者 |
最終合格者 |
男 |
10,202 |
400 |
女 |
3,170 |
79 |
合計 |
13,372 |
479 |
※参考:司法試験予備試験の結果について
予備試験の合格率に関するよくある質問
ここでは、予備試験の合格率に関するよくあるご質問についてお答えします。
大学生の予備試験合格率は?
令和5年度の予備試験では7.24%。例年では7%前後の合格率で推移しています。
大学生の合格率は予備試験全体の合格率でいうと最も高い割合で合格しています。
大学生は比較的時間に余裕があるため、勉強時間を確保することができることから合格率が高くなっている傾向にあるといえます。
年度 |
受験者 |
合格者 |
合格率 |
令和5年 |
3,953 |
286 |
7.24% |
令和4年 |
3,786 |
196 |
5.18% |
令和3年 |
3,508 |
252 |
7.18% |
令和2年 |
3,141 |
243 |
7.74% |
※参考:司法試験予備試験の結果について
法科大学院生の予備試験合格率は?
法科大学院生の令和5年予備試験合格率は4.2%です。
過去の法科大学院生の予備試験合格率を見ますと、合格率は、毎年変化があることがわかります。
年度 |
受験者数 |
合格者数 |
最終合格率 |
令和5年度 |
496 |
21 |
4.2% |
令和4年度 |
1,067 |
124 |
11.6% |
令和3年度 |
1,255 |
100 |
8.0% |
令和2年度 |
1,064 |
95 |
8.9% |
※参考:司法試験予備試験の結果について
まとめ
予備試験に最終合格するのは全受験者の3%前後ですが、それぞれの試験の合格率や最終合格者の職業別割合などをみてもわかるように様々な方が合格をしていることがわかります。
特に、大学生だけでなく、社会人の方も多く合格している試験であることがわかったかと思います。
予備試験の受験資格はありませんので、ぜひ予備試験に挑戦し、司法試験受験資格を勝ち取って頂ければと思います。
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